バカマツタケが、奈良県で人工栽培に初成功しましたね。
バカマツタケは、松茸と遜色ないほど美味い!と言われています。
生える場所・時期が違うため、バカ松茸呼ばわりされた挙句、価格も松茸よりずっと安いです。
そのためか市場に出回ることは、ほとんどありません。
直売所で、ごくごく稀に誰かが出品しているくらいです。
それか、キノコ採り好きなおっちゃんにから貰うとか。
「バカマツタケ、食べてみたい!」
さて、どうやったら入手できるのか?
産地や旬、購入方法をご紹介します。
(※トップ画像はマツタケです。)
バカマツタケとマツタケの違い
「香りマツタケ、味シメジ」と言われるように、松茸の特徴は芳醇な香り。
日本人以外には、あまり好まれないそうですけど…。
それでも、マツタケは香りが命ですよね〜。
バカマツタケは、マツタケと味も香りも同等と賞される、美味しいキノコです。
マツタケとの違いは、大きく3つあります。
- 見た目がやや小ぶりで、赤っぽい
- 赤松林でなく、広葉樹林に生える
- 秋の始め、マツタケより早い時期に採れる
価格はマツタケより、ずっと安いです。
名前のイメージが悪いのか、安すぎて誰も採って売ろうという発想にならないんでしょうね。
八百屋、スーパー、直売所ですら、めったに売ってません。
見つけたら、ラッキーですね。
生息地は日本全国なので、あなたの地元にも売っているかも?
なぜ、「バカマツタケ」なんて酷い名前がついたのか?
バカマツタケは、その存在を確認されたのが戦後でした。
割と最近なんですね、知られたの。
知名度も全然低い。
学名が、Tricholoma bakamatsutake
学名まで「バカマツタケ」と入っています。かわいそう…。
なぜ、「バカマツタケ」という名がついたのでしょうか?
その理由は、
松茸よりも早い時期に、松が無い場所に生えていたから。
「この松茸、バカじゃないの。」
ってことで、バカマツタケ呼ばれるようになったそうです。
……かわいそ。美味いのに。
松茸のそっくりさんは、まだある!
バカマツタケだけでなく、松茸に似たキノコはまだあります。
その名も、
マツタケモドキ
ニセマツタケ
マツタケモドキは松茸同様、赤松林に生えます。
見た目は松茸なのに、香りが薄い。
「松茸みっけ!」と思ったら違ったという、ガッカリ度が大きい罪深いキノコですね。
ニセマツタケは、松林でなく椎木林に生えます。
味と香りは弱めです。
バカマツタケ・マツタケモドキ・ニセマツタケは共にサマツと呼ばれ、珍重する地域もあるそうです。
サマツは漢字で書くと、「早松」
早い時期に採れる松茸ってとこですね。
お値段はどれも、松茸より安いです。
バカマツタケをネット通販しているところは?
バカマツタケは早松茸の中でも、味と香りが松茸並み。
香りだけなら、松茸より強いとも言われています。
となると、食べてみたいですよね〜。
考えられる入手方法は、
- 自分で採りに行く
- 店頭で買う
- ネットで買う
自分で採りに行くのは、キノコに知識ある人を同行しないと危険です。
毒キノコの判別は、素人には難しすぎますからね。
店頭で買うなら、時期にスーパー、八百屋、直売所などを周りまくるしかないです。
売ってなくても、過去にでたことがないか店員さんに聞いてみましょう。
特に直売所や、田舎のスーパーが狙い目です。
市場を通さず、直接仕入れでしか入ってこないでしょうから。
田舎の山がある地域のスーパーだと、産直コーナーがあるので、地元の方が採ったキノコが出る可能性はありますよ。
最後にネット通販。
旬の時期なら、楽天とかにあるかもしれませんが、今はありませんでした。
唯一、こちらのサイトが販売しています。
ただし栽培ではなく天然ですから、旬の時期のみです。
ニセマツタケの採れる時期は、その年にもよりますが、8月〜10月頃でしょうか。
こまめにチェックするしかないですね。
余談ですが、「香り松茸、味シメジ」を体現できる「松茸エッセンス」というものがあります。
《GK》松茸エッセンス【30ml】
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私は実際に、和食の厨房で働いている時に使っていました。
冷凍松茸使った料理の最後に、1滴たらすと天然松茸の香りが広がる〜。
松茸の時期に、シメジで試してみては?(笑)
バカマツタケが奈良県で人工栽培に成功したそうですが、全国普及なるでしょうか?
スーパーで売るなら、1度は買っちゃいますね。
名前がネックですが…
早松茸とか別のネーミングした方が広めやすいと思います。
うなぎ代わりのナマズみたいに、松茸代わりのバカマツタケがスーパーに並ぶ日も近そうですね。