英語で「Takotsubo cardiomyopathy」
もしくは、「タコツボ」だけでも通じるらしいです。
日本で発見された奇妙な名前の病気ですが、大きな原因はストレス。
発症率は女性に圧倒的に多いそうです。
「たこつぼ心筋症」とは?
「たこつぼ心筋症」は日本で発見された病気です。
心臓の一部が収縮しなくなり、左心室がタコツボのような形にしぼむため、この名前がつけられました。
原因不明でしたが、背景にストレスがあると考えられています。
この病気の研究は、欧州および米国の26の医療施設から成る「国際たこつぼ登録」と呼ばれるデータベースを作って行われています。
「たこつぼ心筋症」の特徴
・精神や神経の病気の人が多い
・発症者の8割が女性
・発症者の平均年齢は66.8歳
・死亡率は1人、1年当たり5.6%
心臓に関わる病気で、死に至ることもある恐ろしい病気です。
震災の後に発症している?
「たこつぼ心筋症」は、震災などの大きな災害の後に発症する人が多くなります。
2004年10月23日の新潟県中越地震前後では、地震前の4週間では1症例でした。
しかし、地震後の4週間では25症例と急に増えていることが報告されています。
2011年3月11日の東日本大震災後にも多数の症例があったとの報告もあります。
2016年4月14日からの熊本地震では、エコノミー症候群と並んで発症が懸念されています。
心臓に関わる病気のため、異常を感じたら直ぐに誰かに相談して、処置をしてもらえるように注意喚起がなされています。
特に、避難所生活はみんながストレスを感じているもの。
「みんなが我慢しているのに、自分だけ・・・」
と言い出すのを遠慮しがちです。
しかし、処置が遅れれば死に至ることもあります。
欧州および米国の26の医療施設から成る「国際たこつぼ登録」では1750例のデータを解析。
誘因と考えられるのは、
・身体的ストレス 36%
・感情的ストレス 27.7%
特に60歳以上の女性に多いことから、女性ホルモンの減少との関係性も示唆されています。
女性は男性よりストレスに強いことが多いのですが、閉経後は逆にストレスに弱くなるという研究結果もあります。
生物的にそうなので、無理せず異常を感じたら直ぐに誰かに頼ることが、とても大切なことなのです。
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