日本全国に特色ある寿司がありますが、すし飯を使わない寿司だけは存在しないと思ってました。
愛媛県宇和島の郷土料理「丸ずし」は、すし飯の代わりに「おから」を使ってるんです。
実はおからで寿司を作ると、メリットがたくさんあり、しかも美味しいんです!
(トップ画像:http://ehime-yamaumi.jp/map_pointer/gourmet/84)
「丸ずし」とは?おからで作った背景・由来!
「丸ずし」は愛媛県宇和島の郷土料理です。
少し甘く味付けした「おから」を俵型に固め、甘酢で〆た青魚(サバ、サヨリ、イワシ、アジ、小鯛等)で巻いたもの。
たぶん、見た目がころんとしているから「丸ずし」になったんじゃないでしょうか?
なぜ、おからを使ったかというと、米が貴重だった江戸時代に考案されたから。
江戸時代におすしは流行っていたものの、お米は高級品。
庶民は気軽に食べることができなかったそうです。
気分だけでもお寿司を食べた感覚になりたい。
そう思った人々は、すし飯の代用品としておからを使った寿司を考えだしました。
おからは、豆腐の搾りかすで、当時から安価で手に入っていたのですね。
また、おからは「卯の花」とも呼ばれ、お祝い料理として「丸ずし」は今でも欠かせない一品だそうです。
おから代用で、寿司はこんなにヘルシーに!
和食はヘルシーなイメージがありますが、寿司はけっこう高カロリー!
しめさばは、1貫で約83Kcal あります。
1皿は2貫ですから、166kcal。
回転ずしで5皿も食べれば、830kcal。
女性の一日摂取カロリー目安は、1800kcalですから・・・ランチで回転ずし食べにくくなる話ですね~。
すし飯部分をおからに変えると、おから約20gで22kcal。
甘酢だとしても、せいぜい26kcal。
一方、ご飯は20gで34kcal。
甘酢を加えているので、38kcalくらい。
寿司1貫で10kcal 以上の差が出ますね。
ネタが同じなら、おから寿司の方が断然ヘルシー!
しかも、おからはタンパク質、食物繊維が多く、カルシウムに鉄分も多く残っているんです。
低GI食品ですので、血糖値も上がりにくく、太りにくいんですね!
糖質制限や、ダイエット中の方でも食べられる、嬉しいお寿司なんですよ!
ま、味はお寿司とまったくの別物なんですけどね。
さっぱりとした魚の酸味が、淡白なおからとよく合います。
一口サイズでぱくっと何個も食べられちゃう。
宇和島では普通にスーパーで売っているそうです。
もちろん、自分で作ることもできます。
ポイントは、なるべく細かくて滑らかなおからを使うこと。
愛媛県のホームページで紹介されている作り方です。
★材料(4人分)
サヨリ・・・・・・2尾
塩・・・・・・・・小さじ1/2
【合わせ酢】
酢・・・・・・・・小さじ2
砂糖・・・・・・・小さじ1/2
塩・・・・・・・・少々
おから・・・・・・80g
葱みじん切り・・・小さじ1
生姜みじん切り・・小さじ1
人参みじん切り・・小さじ1(※人参は塩ゆでしておきましょう。)
【調味料(A)】
砂糖・・・・・・・大さじ1と3/4
薄口醤油・・・・・小さじ1と1/2
塩・・・・・・・・小さじ1/4
酢・・・・・・・・小さじ2+1/2
白ごま・・・・・・小さじ2
★作り方(1)魚はうろこ、頭をとり三枚におろす。
水気を切り、塩をふって4時間位おく。
合わせ酢をふりかけて、表面が白くなるまでしめ、一口大に切る。
(2)おからはフライパンで空炒りし、冷ましてAの調味料とねぎ、生姜、人参を加えて、よく混ぜ合わす。
(3)(2)を小さな俵形に握り、(1)の魚で巻く。
魚はしめさばなどを買ってきてもOK。
ぜひ、試してみてくださいね。
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