正直、大豆食品の中でも、油揚げは脇役だと思ってました。
みそ汁の具とか、お稲荷さんとか。
ですが、京都で売られている油揚げは、世間一般の油揚げとは違うんですね。
まず、長さ・大きさが違う!
なぜ、大きいのか?
なぜ、美味いのか?
その秘密は、作り方にあったんですね!
(トップ画像:http://www.kyuzaya.com/SHOP/a001.html)
京都の「お揚げさん」とは?
京都人にとって、油揚げはソウルフードだそうです。
呼び方も「お揚げさん」。
丁寧語の「お」を付けた上に、「さん」という敬称までつけます。
ま、「おいなりさん」みたいな感じなんでしょうね。
さらに、京都の「お揚げさん」は一般的な油揚げとは違います。
サイズが大きいんです。
横幅が約30㎝。
普通の油揚げの2倍以上はあります。
これは、京都に「おばんざい」という独特のお惣菜文化があることが関係しています。
お家でその日に食べる少量のお惣菜だったり、さっと使える作り置きの常備菜だったりします。
お家でお惣菜を食べるので、お惣菜を作るのに油揚げは重宝するんですって。
いろんな料理に使えますからね。
つまり、たくさん使うから、大きいロットで売っているというわけですね。
「油抜き」しなくてもOKな油揚げ!?
京都では「お揚げさん」と呼ばれる、いわゆる豆腐屋さんで買ってくるような油揚げは、油抜きしなくても美味しく食べられるそうなんです。
というのも、使っている揚げ油に違いがあるんですね。
現在は安い白絞め油が普及してますが、昔は菜種油が主流でした。
菜種油は通称「赤種」と呼ばれ、煮物に用いた時に油揚げから美味しい出汁をだしてくれるのです。
だから、赤種で揚げた油揚げは、油抜きはむしろしてはいけないんです。
また、京都伝統の油揚げは、明治の頃より手作りされてました。
通常の油揚げは、機械で均一にカットした豆腐を揚げて作ります。
全部機械で作れます。
一方、京都のながーい油揚げは、機械で揚げるのは難しい。
長いですから。豆腐を切る段階で難しいです。
あの長さを同一の厚さで切るのは、職人技。
さらに、揚げて引き上げるとなると、機械でざっぱーんと油の中からザルで引き上げるわけにはいきません。
一枚一枚、箸で引き上げているんですって。
まあ、今ではこの製法で作れる職人さんも減って、最初からうすーい豆腐を作って、カットして揚げてるところが多いそうです。
京都の油揚げはお取り寄せできる?使い方は?
京都のお豆腐屋さんについては、こちらで紹介されています。
油抜きのいらない油揚げのネット通販はこちら
けど、まあ生物なんで。現地で食べるのが一番美味しいかと。
あとは、難しいけど自分で油揚げを作ってみるとか!菜種油で。
揚げる際は、豆腐がめちゃめちゃ膨らむので、一枚ずつ揚げた方が無難です。
油揚げのお料理としては、和食以外にもいろいろ使えます。
個人的にスゴくおススメなのは、ピザ!
油抜きした油揚げの水分をふき取り、具材とチーズをのっけてトースターで焼くだけ!
味噌やネギといった、和風食材がよく合いますよ!
ちょっとしたお昼とかに、作るの面倒な時にいいです。
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