近年、子供に悪影響を与える「毒親」が増えているそうです。
毒親になってしまう原因は、いくつかあるようですが
自分の親が毒親であったとか
孤立した子育て環境が強く影響しているようです。
毒親に育てられると、その呪縛から抜け出すのは困難で
大人になっても、いろいろ問題が出るそうです。
「毒親」とは、どんな親なのか?
毒親とは、虐待により子供の心に傷を負わせる親のことです。
虐待と言っても、肉体的虐待だけでなく
精神的虐待、性的虐待、
そして義務の放棄があります。
子供を支配しようとしたり、
逆に放置したり、
子供の精神面に悪影響を与える親のことを言います。
特に、日本では母親が毒親となるケースが多く
毒母とも言われます。
毒親になりやすいタイプって?
子供に強い愛情を持っていても、無関心でも
誰でも毒親になる可能性があります。
中でも、毒親になりやすいと言われるタイプが
① 生活や子育てに対して不安の強い母親
② 心身の病気を患って余裕のない母親
③ 母親自身が心理的充足に飢えている
④家庭にしっかりした父親の存在感がない
と、環境に起因するものが多いです。
そして、毒親に育てられると
自分も家庭を持った時、
毒親になってしまう可能性が高いとされています。
なぜなら、子育てとは高度な仕事ですが
それを教えてくれる人や環境はとても少ないからです。
そのため、自分の経験を元に子育てするしかなく
自分が親にしてもらったことを、子供にしがちです。
逆に、親にされて嫌だったからといって
例えば、自分が子供の時ほったらかされたなら
子供には過度に干渉してしまったり、
親にあれこれ言われたとおりにさせられたのが嫌だったなら
何も構わず、子供に全てを任せっきりにしてしまったり、
そういうことも起きてきます。
(子育てって難しいですね。)
どんな行動が、毒親なのか?
具体例をあげていきます。
①親面をやたらとアピールする。
「苦労して育ててやった。感謝しろ。」
「子育てにかけた費用を返せ」
そういって、いざ子供が自立する時に邪魔をしたくる親。
②親自身の利益を最優先する。
公共の物や他人の物でも勝手に私物化し
自分の子供も、自分が産んだんだから、
育ててるんだから、自分のものだと思っている。
自分の利益になる行動なら、
万引きなどの犯罪にも加担させる。
③子供に嫉妬する。
自分が子供より上の立ち場にないと不満。
子供が自分より優遇されたり、幸せだと思うと耐え難い。
卑怯な手を使っても、子供を自分の下につけようとする。
④犯罪を自慢する。
自分の犯罪歴を武勇伝かのように自慢する。
子供には悪影響でしかない。
モラルに欠ける子供を育成し
犯罪者になる確立も高い傾向にある。
⑤特定の人をターゲットにする。
自分に味方になりそうな人、
いいなりになる人を取り巻きとしておき
特定の子供をターゲットにする。
ターゲットのミスや失敗を責め、不幸を喜ぶ。
⑥自覚がない。
毒親のほとんどが、自分が毒であることに自覚がない。
感情的で自分のその時の気分で返答し
考えて行動することが苦手。
⑦心が貧しい。
自分のプライドを守るのに
偏見や差別、自分より弱いモノを作って見下す、
弱い心を持つ。
⑧子供の人生をコントロールしようとする。
子供がやりたいことでも、
自分が気に入らないことならさせない。
子供が何かを達成すれば褒めるが
それは子ども自身を褒めているのではなく
自分の望み通りにいったことを喜んでいるだけ。
⑨子供のプライバシーに配慮しない。
自分のプライバシーは守ろうとするくせに
子供のプライバシーは一切無視する。
⑩自分の価値観を強要する。
子供を一人の人間と見ずに、
自分の価値観を押し付ける。
思い通りにならないと、子供の人格を否定する。
毒親の呪縛を解く方法
毒親に長く育てられていると、
自己否定の強い人間になってしまいます。
また、毒親は子供の自立を邪魔する存在です。
解放されるには、物理的にも精神的にも
毒親から離れる必要がありますが
毒親はそれを拒否します。
「産んでくれたから、感謝しなければいけない」
そういう考えは否定しにくいものですが
親は親であり、子供は子供。
それぞれ別の人間で人生があると考え、
積極的に関わりをたち、本当の自分の人生を生きなくてはいけません。
そのためには、自分を見つめなおすため
親と物理的に離れること。
一人では難しいので、専門機関などの支援を受けることです。
一人で毒親と戦うのは、とても難しいことです。
誰かの手助けを借りなくては、呪縛から抜けだせません。
毒親から助ける組織や団体が、これからの社会で多く必要になってくるのでしょうね。
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