歌手の岩崎宏美さんがバセドウ病と橋本病を併発していることを告白されました。
バセドウ病と橋本病は正反対の病気と言われていますが
それなのに、併発するなんで有りえるんでしょうか?
バセドウ病と橋本病の違いって?
バセドウ病とは、おおまかに言うと
甲状腺ホルモンが過剰に作られる病気です。
一方、橋本病とはおおまかに言えば
甲状腺機能が低下する病気です。
一見、まったく逆の病気なのですが
併発は、よくあることなんだそうです。
岩崎さんは「ダイエットをしていないのに
どんどん痩せていって・・・」
とコメントしてましたが
これは、バセドウ病の症状でよくあることで
甲状腺ホルモンとは簡単にいえば、体を活発な状態にするホルモン。
ゲームでいうとこの、バーサク状態です。
エネルギー消費が激しく、食欲が増しますが
代謝が上がっているので痩せていきます。
一方で、橋本病は代謝がさがってしまい
急激に太ったり、ぼーっとしたりします。
痴呆や更年期障害と似た症状が出ます。
なんで、この2つが併発するかといえば
どちらも自己免疫疾患で、
それぞれの抗体の数値で病気が判断されているからです。
甲状腺を休ませてしまう抗体と、
甲状腺にもっと出させようとする抗体が
同時に働いた状態が、併発している、という状態のようです。
うーん、ややこしい。
バセドウ病、橋本病、原因は?
原因は、どちらも不明です。
バセドウ病は、ストレスや過労が関係しているのではと考えられています。
橋本病は、圧倒的に女性の発症率が高く
男性の20倍もあるそうです。
遺伝的な素因に加えて、何かの環境因子が関係していると考えられています。
出産やストレス、ヨードの過剰摂取などにより発症したと見られる事例が多いです。
治療は一生かかる?
甲状腺の病気は完治しないとされています。
ただ、一生薬を飲まなければいけないのか?
というと、そうでもないようです。
岩崎さんは毎朝1錠薬を飲んでいらっしゃるようですが
これが、状態が回復すれば1日置きなどに、
その後、人によっては飲むことを中止することもあるそうです。
1/4程度の方が、治療後に薬を飲まなくてもいいくらい改善するそうです。
ただ、それでも、年に数回の通院はあるそうですが。
女性に多い病気とのことなので
私も気をつけたいですね。
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