真っ白な大砂丘に、青い湖がいくつもあり、コントラストが神秘的な絶景!
「レンソイス・マラニャンセス国立公園」
ブラジル北東海岸にあり、Google Earthで見ることができます。
南米大陸の右上部分に、海岸沿いに白い部分があり、そこです。
なぜ、砂漠なのに白いのでしょう?
ウユニ塩湖のように、まさか塩?
実は、これは石英。水晶の粒なんですね~。
(トップ画像:livedoor.blogimg.jp)
レンソイス砂丘が白い理由!
日本の裏側ブラジル、「レンソイス・マラニャンセス国立公園」。
レンソイスとは、ポルトガル語で「シーツ」を意味します。
(ブラジルの公用語はポルトガル語です。)
まるで、真っ白なシーツを広げた様に見えることが名前の由来。
その広さは、沖縄本島より広い、15万ヘクタール!
ちなみに、マラニェンセスというのは、「マラニョン州の」と言う意味です。
レンソイスの砂は、ほぼ100%石英。
石英とは、英語でクォーツ。時計に使われているやつですね。
二酸化ケイ素 (SiO₂) が結晶してできた鉱物です。
特に透明なものを、水晶、クリスタル、古い言い方だと玻璃(はり)と呼んでいました。
レンソイスの砂粒はホントは白ではなく、よく見れば透明な丸い粒です。
なぜ、石英ばかりの砂がこれだけ集まったのか?
この石英の砂は、砂丘から100キロほど南にあるパラナイーバ川から運ばれてきたそうです。
ブラジルの大地は、花崗岩が多く含まれていて、石英はその成分の一つ。
川によって大地が削られ、石英、長石、雲母などで出来た砂は海へと流し出されます。
レンソイスがある辺りの海岸は、非常に遠浅。
川から海へ流れ出た砂が、遠浅の海岸線を緩やかな沿岸流にのって、レンソイスまで移動していきます。
その間に、波の力により、砂はどんどん砕けて流れていってしまいます。
しかし、固い石英だけが最後まで残り、海岸に打ち上げられていき、大砂丘をつくったというわけです。
何万年という長い年月をかけて、風と波によって、白い砂丘が作られたんですね。
地形と、大地の成分と、風と海流と、いろんな条件が作り出した、奇跡の絶景です!
青い無数の湖ができる理由!
白い水晶の砂丘だけでも、奇跡的なのに。
ここに、無数の青い湖が生まれるというのだから神秘的!
湖は、雨期にしか現れません。
雨季は、1月~6月。
雨期に降った雨の為、石英の層の地下水が押し上げられて、湖が現れるそうです。
実際に現地に立つと、見える湖は1個か2個だけ。
上空から見れば、また違った美しい景色が現れます。
あと、白い砂浜に青い湖と涼し気な感じがしますが、
ほぼ赤道直下の南緯2度。
砂丘ですから、日差しを遮る物が全くありません。
かなり暑いです。
水着で来る観光客も多いんだとか。
海岸沿いで風も強いという、なかなか過酷な環境でもあります。
レンソイスまでは、何時間かかる?
行ってみたいものの、日本からは地球の裏側。
現地にたどり着くまで、時間がかかるようです。
まず、日本からは、ブラジル・サンパウロまで、飛行機で24時間。
マラニョン州の州都・サンルイスまで、飛行機で6時間。
サンルイスからレンソイス観光の基地、バヘリーニャスの街まで、車で5時間。
つまり、計35時間ほどかかります。
たどり着くだけで、ほぼ2日・・・。
レンソイスのアクセス地となるバヘリーニャスは、人口3万人程の小さな街です。
ほぼ、観光で成り立っています。
世界でも、最近注目が集まり、観光客が増えてきているそうです。
死ぬまでに一度は行ってみたいですが、日本からは遠いですね~。
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