スペインには、日本を意味する「ハポン(Japon)」という名字があるそうです。
日本の侍の子孫が暮らす、「コリア・デル・リオ(Coria del Río)」という町には、「ハポン」さんが600人も住んでいるんだとか。
コリアって韓国?
?あれ??じゃあ、なんで町の名前は、「コリア・デル・リオ」?
「コリア・デル・リオ」って、スペイン語でどういう意味??
「コリア・デル・リオ」ってどんな村?
所在地はスペインの南部アンダルシア。左下の方にあります。
グアダルキビール川という、大きな川に面しています。
大西洋に続くこの川は、古代エジプト文明とかの紀元前の時代から、交易の拠点として栄えていたようですね。文明はいつの時代も川のそばからですからね~。
大航海時代には、新大陸から新しい財物が川を北上して首都へ航行したため、川沿いの地域は繁栄していたようです。
コリア・デル・リオの現在は、普通の町の一つといったところ。
スペイン国内でも、特に有名ってわけでもないみたいです。
映画館があって、サッカー場やプールがある、普通の町という規模です。
人口は3万人くらい。あら?町じゃなくて、市レベルですね。
「ハポン(Japon)」姓の方は650人ほど住んでいるそうです。
なぜ、「日本」という意味の名字の方が、一地方の町に集中しているのか?
1614年、仙台藩の伊達政宗の家臣・支倉常長が率いる慶長遣欧使節が滞在したのが、「コリア・デル・リオ」だったから。
使節団として渡欧し、そのまま現地に留まった日本人の子孫達が、現在、Japón(ハポン、日本)の姓を持っている人達・・・ではないかと考えられています。
この縁あって、1992年、宮城県はコリア・デル・リオに佐藤忠良作の支倉常長像を寄贈しました。
グアダルキビール川沿いの公園にあります。
2003年には、ハポン姓の人が集まる「日本週間」が開催。
2012年、ハポン姓のスペイン人のDNA鑑定を日本の研究機関行うプロジェクトを行うという動きがありました。(最終結果が出たかは分かりません。)
2013年6月、徳仁皇太子がコリア・デル・リオを訪問し、植樹式を行ないました。
2014年、NHKの番組で特集が放送されました。
「サムライたち、スペインへ渡る~慶長遣欧使節 400年の謎~」
ちなみに、英語版wikiには、
「この町で生まれる赤ちゃんは、その一部にアジア人には一般的なmongolian spot [ 蒙古斑 ] が現れることで知られている。」
という記述があるそうです。へ~。
本当にサムライの子孫だったら、スゴイ、浪漫がありますね!
しかし、真実がどうであろうと、ハポンという姓から日本に興味関心、親しみを持ってくれている人々がいるっていうのは、嬉しいし、繋がりのキッカケとして、素晴らしいことですよね(^^)
「コリア・デル・リオ」村名の由来について
調べてみましたが、日本語での資料は見つけられませんでした。
直訳してしまえば、
Coria → ?
del → 英語でいう of the だから、「の」
Río → 「川」
「川の・・・?」
人名などが由来になっているのでしょうか・・・?
「Coria」の意味が分かりません(><)
スペインの歴史・文化・言語などに詳しい方、教えてください!
どうやら、「Coria」という名の大きな都市がスペインの西側にあります。
ここに由来しているのかなぁ?
ああ、スペイン語が読めれば!!
最初は「Coria」って韓国?かと思ったんですが、韓国は「Corea」
「あれ?韓国って、Korea じゃないの?」と思ったかもしれませんが、Koreaは英語表記です。
「Corea」という名称自体は、マルコ・ポーロさんの時代から既に登場しています。
スペイン・ポルトガルといったラテン語圏が世界の覇権を握っていた時代、ラテン語系表記のCoreaがメジャーだったのでしょう。
近代になって英語圏が覇権を握り東アジアへ進出。
英語表記の「Korea」が日本の中では、メジャーなんでしょう。
(私もKoreaだと思ってました。)
現在、韓国国内での表記は「Corea」を使うのが一般的なのか、チラホラ見かけます。
どっちが正しいかではなく、何語で表記するのかの違いですね。
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