東京出身のオニール八菜さんが、バレエの権威ある賞「ブノワ賞」を受賞したそうです。
で、「ブノワ賞」って?
普段、バレエを見ることのない私のような一般ピーポーには
何となくスゴいんだろうな~。くらいしか分かりません。
しかし、そもそも日本人(ハーフでも)がクラシックなバレエの世界で賞を取るのがスゴイ!ってことは分かります。
歴史的にあんまり日本人がバレエとか、ヨーロッパとかの伝統ある賞を取るって珍しいですもんね。
(というか、欧米人、つまり白人以外が取るってのが、まず珍しいですよねー。)
おそらくとても名誉あることなので、ブノワ賞がどれほどのものかちゃんと知りたいと思います。
ブノワ賞を取った、オニール八菜さんとは?経歴・プロフィールをチェック!
名前:オニール八菜
生年月日:不明(2016年5月現在で23歳)
出身:東京都世田谷区
身長:172㎝
職業:バレエダンサー
所属:パリ・オペラ座
経歴
オニール八菜さんは、ニュージーランド人の父、日本人の母の間に生まれました。
3歳から東京・世田谷の岸辺バレエ・スタジオでバレエを習い始める。
2001年、8歳でニュージーランドへ移住。
2008年、オーストラリア・バレエ・スクールに入学。
2009年、ローザンヌ国際バレエ・コンクールで優勝。
2010年、ユース・アメリカ・グランプリで金メダル受賞。
2011年、パリ・オペラ座バレエ団とシーズンダンサーとして契約。
2013年、オペラ座正団員になる。
2014年、ヴァルナ国際バレエコンクール銀賞(金賞受賞該当者無しの為、実質1位。)
2016年5月、ブノワ賞、女性ダンサーの部門で最優秀賞受賞。
ヴァルナ国際バレエコンクールとは?
オニール八菜さんが2014年に銀賞を取った、ヴァルナ国際バレエコンクール。
若手ダンサーの登竜門といわれているコンクールです。
ブルガリアのヴァルナで、1964年から、ほぼ隔年で開催。
7月に屋外ステージで行われるそうです。
外公演なんですね!見たい!!
選考はパ・ド・ドゥ1曲。(男女ペアで踊る)
もしくは、ヴァリアシオン2曲(ソロで踊る)
どっちでも、最終的には個人で評価されるそうです。
日本人では、過去に受賞した方もいます。
1974年に、森下洋子さん。1988年に、小嶋直也さんが金賞を受賞してました。
日本人、けっこう受賞してるんですね。
バレエ界のアカデミー賞、「ブノワ賞」とは?
今回、オニール八菜さんが受賞した「ブノワ賞」。
創設は1992年と割と最近。
ロシア、モスクワの国際ダンス連盟によって毎年春に開催されています。
審査員は世界の有名バレエカンパニー主宰者、スターダンサー、振付師などなど。
バレエ界の重鎮の中から毎年選ばれます。
彼らが審査して、前年一年間の中で優秀だった方たちを選出。
受賞対象者は、バレエ界に貢献した無形文化財的な人物、振付家、女性ダンサー、男性ダンサー、作曲家、舞台デザイナー、ジャーナリストなどだそうです。
受賞は5月にモスクワボリショイ劇場で授賞式。
その際、ガラ公演も行われ、収入はロシアバレエ界の退職者への支援金として提供されるそうです。
ブノワ賞の目的は、開催によってバレエ文化の拡大。
ブノワ賞名前の由来は画家のアレクサンドル・ベノワから。
彼は、バレエ・リュス(20世紀初頭にあったロシアのバレエ団。モダンバレエの基礎を築いた団体。)の舞台デザイナーだったそうです。
バレエ界の権威と名誉を称える賞ではなく、芸術振興と文化を広めるための賞なんですね。
アカデミー賞、オスカー賞と例えられるのも、納得。
バレエってこんなに楽しいよ~ってことを、多くの人に知ってもらうための賞なんですね。
日本人(正確にはハーフですが)が受賞したことで、日本でのバレエ人口も増えるでしょうか?
オニール八菜さんは、身長172㎝。
小顔ですらりと伸びた手足に、華奢な体つきはモデルさんのようです。
バレエはよく、身長が高い方がいいとか、高すぎるとダメとかありますよね。
男性と踊るのだから、男性より低く、とかあるみたいですね。
でも、高身長で手足が長い方が見栄えがいいとか。
テクニックも大切ですが、外見も重要なのかな。
映画『ブラック・スワン』とか見ると、すごく厳しいストイックな世界なんだと思います。
そんな中、素晴らしい評価を得ているオニール八菜さん。
クラシックバレエはなんとなく敷居が高いイメージですが、もし日本に来るのなら見てみたいものですね。
追記:2017年7月に東京でオペラ座バレエ団の舞台があり、オニール八菜さんも出演されたそうですね。
日本に凱旋!といったところでしょうか?
世界の舞台で、日本人女性の活躍は勇気をもらえますね!
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