ジブリの名作アニメ『風の谷のナウシカ』。
主人公ナウシカが乗りこなす、空を飛ぶ鳥のような飛行機『メ―ヴェ』は、有名ですね。
その『メーヴェ』を現実世界で作り上げた人物が、八谷和彦さん。
東京芸術大学美術学部准教授で、メディアアーティスト。
かつて、ウィンドウズ98時代に一世を風靡したメールソフト『ポストぺット』の開発者でもあります。
(トップ画像:https://www.youtube.com/watch?v=c1YIDLC3UgU)
八谷和彦さんの経歴
名前:八谷和彦
生年月日: 1966年4月18日
出身:佐賀県
学歴:九州芸術工科大学画像設計学科卒業
職業:東京芸術大学美術学部准教授
メディアアーティスト
ウィンドウズ98時代に流行した、メールソフト『ポストペット』の開発者。
ピンクのくまの「モモ」を使っていたのを覚えています。
あ~、懐かしい。
八谷さんの開発したものは、「視聴覚交換マシン」という互いの見ているものを文字通り好感してしまう装置や、 映画『Back to the Future』の ホバーボードのように浮かんで進む、スケートボードなど。
まさに、SF作品の世界のアイテムを、現実に作り出している、すごい方。
科学者というより、最新技術を使った芸術家。
書籍も出されています。(画像クリックでAmazonに飛びます。)
『メーヴェ』作りは、イラク戦争から
八谷さんが『メーヴェ』を作り始めたのは、2003年。
正確にはメーヴェじゃなくて、「M-02J」。
プロジェクト「Open Sky」という名称で開発、飛行テスト、展示などの活動が行われ続けています。
八谷さんが、この活動を始めたきっかけが、イラク戦争だったそうです。
大量破壊兵器を持っているとして、アメリカ、イギリス、オーストラリアを中心とした連合軍とイラク軍が衝突しました。
アメリカが参加したので、日米安保条約から日本の自衛隊もイラク派遣されましたね。
八谷さんは、大国同士の戦争に巻き込まれた「風の谷」のため、戦場に身を投じたナウシカと、日米安保からイラク戦争に関与した日本を重ねてみたそうです。
「日本の首相がナウシカだったらそんなことはしないのに!」というような気持ちになりました。
そこで「僕はナウシカにはなれないけど、戦争を止めようとするナウシカが乗るメーヴェを今のうちに作ろう」と思ったのです。
たぶんこういうことはまた起こるから。
(引用:http://www.gizmodo.jp/2013/09/post_13101.html)
発想がスゴイ・・・。
デモを起こして反対することを考える人は多くても、メーヴェを作ろうと思うのは八谷さんだけでしょうね。
いつか、日本の首相はナウシカになれるのでしょうか?
プロジェクトのスタートは、2003年。
1/2サイズの模型製作から始まりました。
その後、グライダー飛行ができるM-02を開発。
そして、2013年にはジェットエンジン搭載したM-02Jで、実際に八谷さん自身が乗り、500mの飛行に成功しています。
空飛ぶ姿は、まさに『メーヴェ』。
体重移動によって操作するそうです。
本当にメーヴェですね!
個人が飛行機に乗って、空を自由に飛び回る日も近いかも。
ちなみに、これはあくまで「個人がこのような機体で飛行可能を実現する」プロジェクト。
スタジオジブリが関係ないのは当然ながら、量産の予定も全くないそうです。
ちょい、残念。
八谷さんの発想と発明は、ナウシカや、ガンダム、バックトゥーザフューチャーなど、多くのアニメや映画作品の世界のものがあり、楽しいです。
ぜひ、本物を見て体験したい!
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