ミドリムシ、学名「ユーグレナ」。
理科の教科書でおなじみのミドリムシ君が、健康にいい、ダイエットも美容効果もスゴい!と評判です。
このユーグレナを世界で初めて大量培養に成功したのが、日本人の出雲充さんです。
おかげで実用化され、ユーグレナ入り商品も続々と登場してます。
しかし本当に「ユーグレナ」が、ダイエットや美容に効果があるのか?
調べてみたら、本来のユーグレナの力を無視して、売れるための効果ばかりが宣伝されているみたいです。
(トップ画像:http://midorimushiwiki.com/)
「ユーグレナ」はダイエットに向かない?真の力を引き出す方法!
ユーグレナは非常に多くの栄養素を持った、植物です。(正確には藻類かつ原生動物ですが。)
株式会社ユーグレナの出雲充社長によると、59種類もの栄養素を含んでいます。
【ビタミン類】
ビタミンA(αカロテン・βカロテン)、ビタミンB1・B2・B6・B12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK1、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸
【ミネラル類】
マンガン、銅、鉄、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、カリウム、リン、ナトリウム
【アミノ酸】
バリン、ロイシン、イソロイシン、リジン、スレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、ヒスチジン、トリプトファン(※以上9種類は必須アミノ酸)
アラニン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、プロリン、チロシン、グリシン、セリン、シスチン
【不飽和脂肪酸】
DHA、EPA、バルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エイコサジエン酸、アラキドン酸、ドコサテトラエン酸、ドコサペンタエン酸、ジホモγリノレン酸
【その他】
パラミロン(βグルカン)、クロロフィル、ルテイン、ゼアキサンチン、GABA、スペルミジン、プトレッシン
注目すべきは、必須アミノ酸が全て含まれていること。
そして、「パラミロン」です。
これはユーグレナだけが持つ成分で、スポンジみたいな構造になっています。
このパラミロンが体内の余分な物を吸着して、消化されずに体外に排出されるため、デトックスや花粉症に効果があると言われています。
こうした、豊富な栄養素を持つことから、
「人間はユーグレナとカロリー(炭水化物)を摂れば生きていける。」
とさえ言われています。
実際に、美容にダイエットに効果があるかと言われれば、無いとは言えないですね。
毎日ユーグレナを摂っていれば、そりゃ健康にいいでしょう。
ただ単純に、食べるだけで痩せるとか、食べるだけで美肌になる、といった話ではないんですね~。
また、ユーグレナは植物の一種でありながら細胞壁を持たない原生生物でもあります。
細胞壁がないから、栄養素を吸収しやすいんですって。
ユーグレナ・出雲社長が欲しかった「仙豆」!なぜ「ミドリムシ」が世界に必要なのか!
完全栄養食として、NASAも宇宙食として注目している「ユーグレナ」。
実は50年以上も前からその栄養素やバイオ燃料などが注目・研究されていました。
1961年には、アメリカのメルヴィン・カルヴィン氏がユーグレナの光合成の研究でノーベル化学賞を受賞しています。
しかし、ユーグレナは大量培養が難しく、なかなか実用化できなかったのです。
そのユーグレナを、世界で初めて大量培養に成功したスゴイ日本人がいます。
株式会社ユーグレナの社長・出雲充さんです。
出雲さんは、サラリーマンの父親、専業主婦の母親、弟の4人家族に生まれ、極めてフツーの家庭に育ったそうです。ベンチャー企業を起こすという考えは、全く想像していなかったといいます。
そんな出雲さん、大学入学後、18歳で初海外に行きました。
行先はバングラデシュ。本当はアフリカに行きたかったそうです。
世界には10億人もの飢えた人たちがいると知り、お土産にカロリーメイトをトランクいっぱいに詰めていったそうです。
そこで、衝撃の事実を目の当たりにしました。
飢えて困っている人など、誰もいなかったのです。
代わりにいたのは、毎日カレーライスと豆スープばかりで、肉・魚・卵・野菜・フルーツなどのたんぱく質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が不足している、栄養失調の人々でした。
「実世界にも(ドラゴンボールの)仙豆のような豆があれば、10億人が栄養不足になるなんてことはありえないのではないかと思ったのです。
実際にそれに近いようなものがあるのではないかと、」
(引用元:http://www.president-vision.com/?state=backnumber&action=view&id=1148)
帰国後は食べ物について調べまくったそうです。
そして、大学で「ミドリムシ」の授業を受けて見つけたそうです。
「ミドリムシ」は、植物と動物の両方の栄養素を持つ、超珍しい生き物だったのです。
この「ミドリムシ」で、栄養失調の問題を解決できる!と思ったそうです。
その後、いろんなトラブル・障害を乗り越えてベンチャー企業・ユーグレナを立ち上げ、ミドリムシの大量培養に成功。
ユーグレナの開発したミドリムシ1gには、
・イワシ1匹分の葉酸
・ウナギの蒲焼き50g分のDHA
・アサリ50g分の亜鉛
その他さまざまな動植物に含まれる栄養素59種類を摂取できるそうです。
「これらの食糧を10億人に簡単に届けることは輸送や保存面でも不可能だが、ミドリムシであれば簡単に10億人に届けることができる。」
(引用:http://newswitch.jp/p/735)
出雲さんが求めた「仙豆」が、現実世界にもあったんですね。
2018年にはバイオ燃料でジェット機をも飛ばすといって研究が進むユーグレナ。
「ミドリムシ」だと食べづらいですが、「ユーグレナ」で浸透すればフツーに食べる時代が来るかもしれませんね。
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