沖縄の高級魚バラハタが、東京では有毒魚扱いだとニュースになっていました。
さて、バラハタによる食中毒と言われているのは、シガテラ毒のこと。
バラハタに限らず、サンゴ礁に住む魚が持っている毒が原因の食中毒です。
発症例は少ないですが、釣った魚を食べてなることもあります。
どんな症状が出るのか?対処方法は?
その辺を見ていきたいと思います。
魚による食中毒「シガテラ」とは?
シガテラ中毒は、サンゴ礁の周辺に生息している魚を食べることによって起きる食中毒の一種。
シガトキシンという、有毒の海藻によって作られる毒素が原因です。
シガトキシンを持つ海藻を魚が食べ、毒を溜めこみます。
溜めこんだ毒の量が多いと、人間が食べた時に発症するわけですね。
毒素の量は生物濃縮の法則に従い、大きい魚ほど毒を溜めこんでいる可能性が大きいです。
毒素を持った海藻を小魚が食べ、その小魚を食べた大きい魚に毒がギュッと溜め込まれるわけです。
つまり、サンゴ礁がある熱帯の魚で、大きいものほど、シガテラ中毒になる可能性が高いということです。
シガテラ中毒の症状と予防対策
同じ魚のフグ毒に比べて、シガテラは毒性が強いです。
死に至ることは稀ですが、症状が長引く場合もあります。
シガテラ中毒の症状
・吐き気、嘔吐、下痢、腹痛
・関節痛
・顔(口まわり)の痺れ
・ドライアイスセンセーション(冷たい物を触った際にドライアイスを触ったような、ピリピリとした痛みの感覚があること。)
シガテラ中毒発症までの時間
通常、食べてから1~6時間。
稀に食後24時間以上経過してからあらわれることもある。
シガテラ中毒の治療方法
基本的に薬による対症療法だけです。
ドライアイスセンセーションなど、症状によっては数週間から数か月かかることもあります。
すぐに病院で診察してもらいましょう。
シガテラ中毒予防対策
シガテラ毒は加熱しても残ります。
魚を食べない以外に防ぐ方法はありません。
そんなの無理なので、サンゴ礁周辺の魚で大きい魚は食べないようにしましょう。
シガテラ中毒の可能性がある代表的な魚
カワハギ
ウツボ
カンパチ
イシガキダイ
バラフエダイ
イッテンフエダイ
バラハタ
オニカマス
マダラハタ
アカマダラハタ
アオノメハタ
キツネフエフキ
食べたら必ず発症するものではありません。
というか、国内で流通している魚で発症するのは稀。
そのため、沖縄県以外で発症すると、ちょっとしたニュースになります。
・・・が、近年地球温暖化の影響なのか、ネットが普及したせいなのか、ちょいちょい聞くことが昔に比べて多くなっている気がします。
売っている魚を買って食べる分には、まず発症しないでしょう。
釣りで大物を釣った際は、イシガキダイなど上記の魚だった場合、残念ですが食べない方が無難かもしれませんね。
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