2016年4月1日、2日の二日間限定で流れている赤城乳業さんのCM。
25年ぶりの「値上げ」を謝罪する内容のCMなんですが、歌が異様に耳に残ります。
このために作曲したのかと思ったら、昭和に作られた曲なんですね。
歌っているのは、高田渡さんというフォークシンガー。
56歳という若さで、亡くなられています。
(トップ画像:赤城乳業CM)
高田渡さんの経歴・プロフィール
本名:高田 渡(たかだ わたる)
生年月日:1949年1月1日
没年月日:2005年4月16日(満56歳)
出身:岐阜県北方町
学歴:東京都立市ヶ谷商業高等学校卒
職業:フォークシンガー
父親は、詩人・活動家・元共産党員の高田豊さん。
息子さんが、ドラマ「グーグーだって猫である」の音楽を担当した、マルチ弦楽器奏者の高田漣(たかだ れん)さんです。
高田さんの父親は資産家でしたが破産し、東京都深川の援護施設で父子生活をしていたそうです。
1960年代にアマチュアフォークシンガー集団「アゴラ」として活躍。
1968年「自衛隊に入ろう」という皮肉たっぷりの楽曲で、観客に衝撃を与えたそうです。
歌詞の一部がこれ。
自衛隊に入ろう 入ろう 入ろう
自衛隊に入れば この世は天国
男の中の男はみんな
自衛隊に入って 花と散る
(引用:http://j-lyric.net/artist/a0027b4/l02115b.html)
これは、スゴイ。
米ソ冷戦時代の歌ですが、2番の歌詞もスゴイです。
皮肉しかない歌詞です。
1960年後半に関西フォーク・ムーブメントの中心として活躍されたそうです。
歌詞からして、強烈ですもんね。
1970年代になると東京に拠点を移し、「吉祥寺フォーク」の第一人者的存在になりました。
シバ、友部正人、いとうたかお、なぎら健壱、佐藤GWAN博、林ヒロシ、などの方々と一緒にご活躍されてたそうです。
2005年に心不全のため、56歳という若さでお亡くなりになりました。
北海道白糠町でのライブの後に倒れて入院。
そのまま入院先の釧路市の病院死去。
死の直前に病院でカトリックの洗礼を受け(洗礼名パウロ)、葬儀ミサはカトリック吉祥寺教会で執り行われたそうです。
「値上げ」ってどんな曲?
1960年~1970年、日本経済は高度経済成長期。
インフレと公害の激化が問題になっていました。
1971年のニクソンショック後は、インフレが加速。
1ドル360円の固定相場制から、変動相場制になり円高が進みました。
そんな時代に作られたのが「値上げ」だったんですね。
歌詞の一部を抜粋。
値上げの時期は考えたい
値上げを認めたわけではない
すぐに値上げはしたくない
値上げには消極的であるが
年内値上げもやむを得ぬ
近く値上げもやむを得ぬ
値上げもやむを得ぬ
値上げにふみきろう
(引用:http://j-lyric.net/artist/a0027b4/l004d8a.html)
悩みながらも、最終的に値上げするしかないという現実・・・。
50年近い時を経て、再び「値上げ」の時期が巡ってきたという・・・なんか哀愁を感じてしまいますね。
昔の曲って、すごいな。
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