ここ数年は4月になると、デパートやお菓子屋さん、雑貨屋さん、ディズニーランドで「イースター」の卵やうさぎのグッズが並びます。
カラフルな卵と、可愛いうさぎのお菓子の数々。
どうやらキリスト教のお祭りらしい・・・。
でも、うさぎは哺乳類で卵産まないですよね?
イースターバニーとイースターエッグって、なんの関係が?
よくわからないけど、ハロウィン並に日本の商戦に参加している「イースター」の由来や歴史について調べました。
「イースター」はキリスト教の行事
「イースター」はクリスマスと並ぶキリスト教最大級の行事です。
日本語では「復活祭」と呼ばれ、キリストが十字架にかけられて亡くなってから3日後に復活したことのお祝いです。
イースター開催の日付は、毎年違います。
なぜなら、
「春分の日の後の、最初の満月から数えて、最初の日曜日」
と決められているからです。
世界史を取っていた人なら聞き覚えがあるでしょう。
西暦325年、ローマ帝国時代にニケーア公会議が行われました。
この会議は、キリスト教の派閥がいろいろと別れてごっちゃになっているから、正式な教義を決めようよと開かれたもの。
この時に「イースター」の日にちも定められたとされています。
キリストが復活したのが日曜日だったので、日曜日に固定しちゃいました。
日本などグレゴリオ暦を使っている国では2018年のイースターは、4月1日です。
ギリシャ正教などユリウス暦の場合は、4月8日になります。
とはいえ、日本では4月いっぱいイースター商戦やってるので関係ない気もしますね。
「イースター」とタマゴとウサギの関係性
では、イースターは何をするのか?
キーワードは、タマゴとウサギです。
イースターではイースター・エッグと呼ばれる、カラフルにペイントしたタマゴを作ります。
それを隠して、当日の朝、子供たちが探します。
このイースター・エッグは、夜にウサギが運んできて隠したものです。
なぜ、キリストの復活を祝うのに、ウサギがタマゴを運んできて隠すのか?
これには諸説あります。
まず、タマゴは生命の象徴だから。
キリスト復活を祝うのに相応しいということらしいです。
同じくウサギも、子沢山で、一年に何度も出産するから豊穣の象徴なんだそうですよ。
年中発情期があるのは、人間とウサギだけっていいますしね(笑)
もう一つの説は、中世ヨーロッパの農家の習慣が絡んでいるようです。
昔、ヨーロッパでは地主に地代を払う「緑の木曜日」がありました。
その時に直前の断食期間に食べられなかったタマゴをゆで卵にして、さらに狩りで獲ったウサギと一緒に地代として納めてたんだとか。
この習慣が、現代のイースターと融合して超改変され、
可愛いウサギが、カラフルなタマゴを、隠しに来る日
となったのではないか?とされてます。
全然違う話になってる気がしますが、伝言ゲームみたいなもんですかね?
まあ、カワイイから良いです!
あと、イースター前の準備期間を四旬節といって、キリストが荒れ野で40日間、断食をしたことにならって40日の断食をする。
という、全然可愛くない厳しい習慣もあるそうです。
「イースター」の名前の由来
最後に、気になるのは「イースター」という名前。
モアイで有名なイースター島と関係でもあるのでしょうか?
と、思ったらありました。
イースター島をキャプテン・クックが発見したのが「イースター」の日だったから、なんだそうです。
へー。
で、何で「復活祭」が「イースター」なのかというと、「イースター」は英語での呼び名で、ゲルマン神話の春の女神「エオストレ(Eostre)」から来ているのではないかと言われています。
フランス語では「Pâques (パック)」といい、ユダヤ教の「過越(すぎこし)の祭り」を表す
「ペサハ」(Pesach)が由来ではないかとされているそうです。
国によって違うんですね。
キリスト教は信者も多く、たくさんの国に広がっているので、地域や宗派によって様々な違いがあるんでしょうね。
キリスト教徒の割合が少ない日本ではハロウィン同様、「イースター」もタマゴとウサギの可愛いイベントの一つとして定着しそうな気がします。(^^;)
ちょうど、4月ってなんにも無いですもんね~。
いいイベント見つけちゃった!
という感じでしょうか(笑)
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