「マツコロイド」を作った天才!石黒浩ロボット工学博士とは?「不気味の谷」現象って?

マツコとマツコ

ついに、噂のマツコ・デラックスさんそっくりのアンドロイド「マツコロイド」が登場する番組、『マツコとマツコ』がスタートします。

製作者の石黒浩大阪大学教授は、実は「世界を変える8人の天才」にも選出されているすっごい、ロボット工学者なんですね!

「マツコロイド」って何?

マツコとマツコロイド

日テレの新番組『マツコとマツコ』に登場する、マツコ・デラックスさんそっくりのアンドロイド

「マツコロイド」

そもそも、「アンドロイド」ってなんとなくわかるけど、ロボットと何が違うんでしょうか?

 

アンドロイドはギリシャ語の男性を意味する「andro」と、っぽいものを意味する「ーoid」を組み合わせた言葉で、日本語では『人造人間』が近いでしょうか。

女性タイプを区別して「ガイノイド」と呼んだり、英語の人「human」と組み合わせた「ヒューマノイド」も意味は同じです。

 

「マツコロイド」は・・・アンドロ、いや、ガイノイド?

区別がつけられないので「マツコロイド」でしょうか?

意味的には「マツコっぽいもの」、「マツコもどき」ですね(笑)

 

ちなみに、SFでよく出る「サイボーグ」は体の一部を機械にした人間で、アンドロイドは完全に非生命体ですから、似て非なるものですね。

ややこしい(^^;)

 

一方、「ロボット」は作業を行う装置や人型や動物型の機械です。

鉄腕アトムみたいなのはもちろん、工場で作業に使っている、例えば自動でかき混ぜてくれる機械も「ロボット」です。

「アンドロイド」も「ロボット」に分類していいと思います。

 

つまり、「マツコロイド」はロボットでアンドロイドで、マツコ・デラックスを模した機械ってことですね。

 

「マツコロイド」の仕様と性能

マツコ・デラックスさんに似すぎて本人からも「気持ち悪い」と評判の「マツコロイド」。

大きさも同じくらいで、体重は本人よりやや軽めの、85kg

(本人は100kg超えてるそうですよ。)

素材の違いでしょうね、人間って重いんだ~。

 

構想に1年、制作に4ヶ月かかっているそうです。

まず、マツコ・デラックスさんの全身を型取り、表情や仕草、癖など徹底的に調べて再現。

二足歩行は不可能。

上半身は遠隔操作できるようです。

18種類の表情がプログラムが用意されていて、声も忠実に再現されたそうです。

 

番組の声は、マツコ・デラックスのモノマネをしている芸人・ホリさんですって。

へ~。

AIトークという音声ソフトを使っていろいろ実験もしていますね。

いずれボーカロイドになっちゃうんじゃ・・・。

 

天才ロボット博士!石黒浩教授って?

この驚異のアンドロイドを現実に作りだしたのは

石黒浩大阪大学教授。

石黒浩工学博士

 

生年月日:1963年10月23日(現在51歳)

出身:滋賀県

学歴:山梨大学工学部計算機科学科卒業

大阪大学大学院基礎工学研究科物理系専攻博士課程修了

 

その後、ロボット工学研究者として大阪大学、京都大学、カリフォルニア大学、和歌山大学の助教授を経て教授に。

2003年4月には大阪大学大学院工学研究科知能・機能創成工学専攻の教授。

2009年に大阪大学大学院基礎工学研究科、システム創成専攻の教授になっています。

 

若くして教授になっているだけでも十分、優秀な方なのが分かりますね。

さらに、2007年に

CNNの「世界を変える8人の天才」に選出。

同年、「世界の100人の生きている天才」で26位に入っています。

まさに、現代の天才ロボット工学博士なんですよ!

 

そんな、石黒浩教授の作ったロボットは

「マツコロイド」だけではありませんでした。

 

女性型のアンドロイド、「ジェミノイドF」

モデルさんと並ぶと、そっくりすぎて怖い・・・。

 

ジェミノイドF

 

もう一つ、先日亡くなられました、

桂米朝さんのアンドロイドも。

桂米朝とアンドロイド

 

ご本人は「気色悪い」と漏らしたそうですが

それほど、ご自分に似ていたのでしょうね。

 

人は人間にそっくりな人間でないものに不気味さを感じるそうです。

この現象をロボット工学で、「不気味の谷」というそうです。

 

「不気味の谷」現象とは?

不気味の谷現象

 

人は機械が人間に近くなるに連れて好感を抱くそうです。

お掃除ロボット「ルンバ」やアイフォンの「siri」などの

あたかも意思があるように動いたり、

喋ったりするロボットってカワイイと思いますもんね。

 

しかし、姿も知能も人間に近づきすぎると、ある点を境に急に強い嫌悪感に変わる現象を

ロボット工学では「不気味の谷」と呼ぶそうです。

(ソフトバンクのペッパー君とかは、まさに谷にいるんでしょうね・・・。)

 

さらに、その谷を越えてもう人間と区別がつかないくらいに似ていると、今度は好感や共感を感じるようになるそうです。

 

面白いですね。人間の感情って。

ちょっと似てると可愛くて、似すぎてでも違うモノだと不気味で、そっくりならOKってことですよね~。

確かに、人形なんかは怖いのありますもんね。

あれは、「不気味の谷」の存在なんですね。

 

それにしても、これほど人に近いロボットが作れるのに、二足歩行はまだなんですよね。

そう考えると、自分が歩けるってことがなんかすごく奇跡的なことな気もしてきます。

いつか、二足歩行の自分そっくりコピーロボットが、一人一台所持するような時代が来るんでしょうか?

そして、ロボット達が反乱を起こして・・・

なーんて、某SF映画の世界が現実になってしまいそうで、うっすら恐怖すら覚えますね(^^;)

 

石黒教授、こんなのも作ってました。

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