「キラーストレス」という言葉をご存知ですか?
名前からして、ストレスの究極系か何かと思ったら、ストレスが重なり危険な状態のことだそうです。
キングスライム的なイメージでしょうか・・・。
しかしながら、実態はそんなのん気なものじゃなくて、血管破壊、脳卒中、心筋梗塞、大動脈破裂などを引き起こしかねないな状態とのこと。
ストレスに溢れた現代社会、誰もがストレスにさらされているというのに。
自分は大丈夫なんでしょうか?
キラーストレスになるほど、ストレス溜めてませんか?
ストレス蓄積度チェックと、ストレス対処法をまとめました。
そもそも「ストレス」って?
ストレスは、もともと物理学で使われていた言葉です。
それが、1936年にハンス・セリエ博士の論文をきっかけに、医学の世界でも使われるようになり、一般に広まったということです。
セリエ博士は、現在使われている意味での「ストレス」の発見者と言われています。
で、ストレスっていのうは本来、心身に負荷がかかった状態を意味します。
ストレスをかけているものを「ストレッサー」と言います。
例えば、人間関係や仕事の責任などが「ストレッサー」で、人間関係に悩まされている状態が「ストレス状態」ですね。
ストレスは「刺激」とも言い換えられると思います。
そして、ストレスには「良い」ものと「悪い」ものがあり、受け止める人によってそれが変わります。
例えば、私はカナヅチなので水泳の授業は「悪いストレス」でした。
一方、水泳が得意な同級生には、「良いストレス」だったでしょうね。
暑い日に泳ぐのは気持ちいいし、みんなにはもてはやされるし。
ストレスは、心・頭・体に影響を与えます。
良いストレスだと、パフォーマンスが向上したり、気分が良く健康になったりします。
例えば、水泳が得意な同級生は、モチベーションが上がって、どんどん練習してうまくなりますよね。
悪いストレスは逆に、パフォーマンスを下げますし、健康を害します。
無理やり泳ぐ練習させられても、全然泳げるようにならなかったですしね。
良い・悪いがハッキリ分からないストレスもありますね。
仕事の責任やプレッシャーなんかがそうです。
責任のある仕事を任せられれば、それが目標ややる気につながることもあります。
一方で、プレッシャーを感じすぎると失敗することもありますよね。
セリエ博士は「ストレスは生活のスパイスである」と言ったように、ある程度の刺激・変化・責任があるから人生を楽しいと思えるのでしょうね。
キラーストレスとは?
では、本題。
「キラーストレス」についてです。
「キラーストレス」とは、身体の健康状態を著しく害するほどにストレスが蓄積された状態を言います。
ストレスが心・頭・体に作用するのは、現代では誰もが実感していると思います。
ストレスは脳を通じて自律神経を刺激し、内分泌系に影響します。
すると、ストレスホルモンが分泌され、血管を収縮させたり、心拍数を増やしたり、心臓に負荷がかかります。
また、免疫系に影響を与え、動脈硬化や脳卒中のリスクが高まるとも言われています。
一つ一つは小さなストレスでも、日々の積み重ねでストレスが蓄積されます。
ストレスの蓄積が、命に関わる重大な病気を引き起こすことから「キラーストレス」と呼ばれているんでしょう。
自分でできる、ストレス対策!
人間関係や環境の変化といった、ストレス要因を完全になくすのは不可能です。
できることは、ストレスを溜め込まないように、解消していくこと。
「コーピング」や「マインドフルネス」などが有効です。
コーピングのやり方は、まず、自分の気分転換になる行動を思いつく限りピックアップします。
できるだけ多く紙に書きだしてください。
そこから、ストレス状態に陥った時に、実際に試してストレスが緩和されたかを確認。
ストレスと解消方法を自分でチェックし、どのくらいのストレスに、どれだけの気分転換が必要かを自分で意識できるようにする方法です。
実際に、宇宙飛行士のストレス軽減にも使われている方法です。
マインドフルネスは、簡単に言えば瞑想です。
毎日行うことで、ストレス軽減と集中力アップ効果が期待できます。
Googleの社員もやっているということで話題になり、本もいくつも出されています。
ストレスチェック方法!
最後に、自分が現在どれくらいストレスを溜めているか、こちらでチェックできます。
→ ストレスチェック
ある程度の会社(従業員50人以上)では、ストレスチェックが義務化されました。
現代日本にとって、キラーストレスが相当危険ってことですよね。
ストレスと無縁になるのは、人間ほぼ不可能なので、上手く付き合う技術を身につけるのが健康への近道なのかもしれませんね。