4月11日(土)の世にも奇妙な物語に
楳図かずおさん原作の「蟲たちの家」が長谷川京子さん主演で登場するそうです。
ホラーが苦手な方は、見ないほうがいいですね。
楳図かずお作品は本当に恐怖ですから。
そんな楳図かずお作品の中でも、ファンからも高評価を得ている最恐!の3作品を紹介します・・・。
(写真引用:楳図かずお恐怖スタンプ)
「洗礼」
楳図かずお作品でも1,2を争う完成度の高い作品です。
【あらすじ】
小学生の若草さくらは母親のいずみと仲良く暮らしていた。
いずみは顔に醜いアザがあったが、かつては、永遠の聖美女といわれた女優であった。
ある時、さくらは優しい母が、
自分と脳みそを入れ替え若い体を乗っ取ろうとしていたことを知る。
母から必死で逃亡しようとするさくらだが、あと一歩のところで捕まってしまう・・・。
脳みそ入れ替え手術をしたところで物語が終わらず、ここから、この作品の本当の恐怖が始まります。
これ以上はネタバレになるので控えます。
が、結末まで予想外のどんでん返しが続きます。
恐怖と嫌悪感が混ざり合い、複雑で、正直気分が悪くなります。
似たようなホラー作品で、映画『エスター』があります。
ドロドロとしていて、後半は早く終わってくれと思いながら観てました。
とても気分が悪くなる優秀なホラー映画です。
そういうのが平気な方は、ぜひ「洗礼」もおすすめです。
「漂流教室」
楳図かずお作品では、最も有名であろう作品です。
連続ドラマでは、窪塚洋介さん、常盤貴子さんが出演してヒットしました。
【あらすじ】
小学6年生の高松翔は、授業中に大きな地震が起きたのをきっかけに、小学校ごと未来にタイムスリップしてしまう。
校舎の外は岩と砂漠の荒廃した世界。
大人たちはてんで頼りにならず、次々と亡くなってしまう。
子供たちは協力しながら生き延びるが、やがてこの荒廃した世界が、未来の世界と知る・・・。
とにかく、苛酷。
未知の世界の恐怖、飢餓、狂気、伝染病、疑心暗鬼・・・。
唯一の救いは過去と未来の世界をつなぐ少女・西の不思議な力。
過去にいる母が必死に翔を助けようとする姿。
母との交信を支えに未来の世界で頑張る翔。
親子のつながりと、他にまともな大人がいないというバランス加減がスゴイ。
結末はネタバレになるので控えます。
どちらかというとSF色が強いホラー作品。
とはいえ、人間のエゴと狂気は正にホラーです。
「赤んぼう少女」(呪いの館)
タイトルは、最初は「赤んぼう少女」だったのですが、後に「呪いの館」に変更されました。
が、文庫化に伴い再び「赤んぼう少女」で出版されています。
【あらすじ】
12年前に病院の手違いで、葉子は素性不明の赤ん坊として孤児院に引き取られていた。
南条家には「タマミ」が娘として暮らしていた。
父は「タマミ」が実の娘でないと気づき、施設に入れて本当の娘・葉子を南条家に迎え入れる。
しかし、母親の夕子が「タマミ」を施設に入れたと偽って、実は屋根裏で大切に育てていた。
「タマミ」の姿は何年たっても赤ん坊のように小さく醜い姿だったため、美しい姿の葉子に嫉妬し、復讐しようとする。
これ以上はネタバレなので控えます。
ラストがとても哀しい作品です。
ちなみに、『世にも奇妙な物語』に登場した「蟲たちの家」もファンの中で非常に高評価の作品です。
アマゾンレビューにも、「楳図ファンは買うべきの商品でしょう。」とありました。
グロさもありますが、心理的に怖い作品です。
『世にも奇妙な物語』で面白いな~と感じたなら、原作も買って損のない一冊ですよ(笑)
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