カフェインレス生活で健康に気を使う人、増えてます。
おかげで、カフェインレス商品もたくさん開発されてます。
そこで気になるのが、カフェイン有無についての表示。
デカフェ、ノンカフェ、カフェインレスと商品によって表示が分かれます。
これって、全部カフェイン0なんでしょうか?
それとも、ノンアルみたいに1%未満で、ちょっとはアルコール入ってるみたいなことになっているんでしょうか?
だとすれば、どの表示が一番カフェイン含有率が低いんでしょうか?
目次
デカフェ、ノンカフェ、カフェインレスの違い
結果から言えば、ノンカフェインはカフェインなし。
デカフェ、カフェインレスは、ややカフェインが入っているかもしれないです。
カフェイン含有率によって、どれを表示していいかという共通の法律は今のところないようでした。日本では。
詳しく、一つずつ説明します。
デカフェ
本来カフェインを含んでいる飲食物からカフェインを取り除いたり、通常はカフェインを添加する飲食物にカフェインの添加を行わないこと(出典:ウィキペディア)
「デ(取り除く)」+「カフェイン」=「デカフェ」というわけですね。
カフェインを取り除くわけですが、100%除去しなければ名乗れないという規定は、今のところ日本にはありません。
ヨーロッパでは規格があり、カフェイン含量がコーヒー豆中の0.2%以下、インスタント・コーヒーでは0.3%以下と決まっているそうです。
輸入品なら、原産国を要チェックですね。
ノンカフェ
ノンカフェインのこと。
ノンカフェイン表示は、カフェインを全く含まないものに対して使われています。
言い換えれば、原料からカフェインを含まないものです。
例えば、そば茶や麦茶、昆布茶、ルイボスティーとかですね。
コーヒーだと、タンポポコーヒーはノンカフェインです。
余談ですが、たんぽぽコーヒーはコーヒーが貴族階級の飲み物だった時代に、ポーランド国王が庶民にも飲ませたいと思い開発されたそうです。
それゆえ、ポーランドはたんぽぽコーヒー発祥の地らしいですよ。
二次大戦中のドイツではコーヒーの代用に飲まれていたそうですし、かなり味はコーヒーっぽいですよね。
カフェインレス
カフェインレスは、「コーヒーの表示に関する公正競争規約」でカフェイン90%以上除去したものと決められています。
コーヒーにあっては、その形状にかかわらず「コーヒー」と記載する。ただし、カフェインを90%以上除去したコーヒーにあっては、その形状にかかわらず「カフェインレスコーヒー」と記載する。(引用:コーヒーの表示に関する公正競争規約)
ただし、コーヒー以外の食品に関しては適用されません。
ですので、カフェイン少なめですが0ではないということですね。
カフェイン含有率が一番低いのはどれ?
ノンカフェインのみが、カフェイン無し。
デカフェ、カフェインレスは、カフェインが少しは入っているけど、規格がないのでどっちが少ないかわかりません!
あと、カフェインフリーも原料自体にカフェインがあるので、0ではないと考えられます。
ただし、規格がないのでカフェイン微量でもノンカフェインって表示しているところがないとは言い切れません。
大手メーカーでそんな表示違反するとは思いませんが・・・。
最近は紛らわしい表示も多いですしねぇ。
本当にカフェイン無しが欲しいなら、原材料表示を見て判断するしかないです。
これだけデカフェが広まっているのだから、日本もさっさと表示規格を作ってほしいものです。
未だにオーガニックの表示規格もないし、何やってんだお上は!
カフェイン除去ってどうやってんの?
本来、コーヒーや紅茶などカフェインを含む食品から、いったいどうやってカフェインを抜いてるんでしょうか?
味に大きな違いはないし、不思議ですよね?
カフェインって成分は無味無臭なのかな?
カフェインを抜く方法は3つあります。
- 有機薬剤抽出
- 水抽出(ウォータープロセス)
- 超臨界二酸化炭素抽出
有機薬剤抽出
ジクロロメタンなどの化学薬品を使って、カフェインを抽出する方法です。
安価でできる代わりに、味や風味が落ちることと、健康面のリスクがあり不人気の方法です。
あと、ジクロロメタンは日本では食品添加物として認められてなかったと思うので、国産のデカフェ商品で有機薬剤抽出はほぼ無いかと思います。
水抽出(ウォータープロセス)
特殊な微粒子フィルターによってカフェインを取り除きます。
熱湯で煮ることになるので、風味はやや落ちるようですが。
安全面はバッチリですね。
スターバックスのデカフェは、この方法を採用しているそうです。
超臨界二酸化炭素抽出
超臨界流体の状態にした二酸化炭素でカフェインを抽出する方法だそうです。
意味はよく分かりませんが、最新技術により、風味を損なわずカフェインのみを取り除けるんですって。
コストが高いのがネックですが、普及につれてコストも下がると思います。
この手法を使っているデカフェ食品をみつけたら、買って応援したいと思います。
ちなみに、カフェイン自体の味は、アスピリンのような味らしいです。
薬っぽいってことかな?