選挙権が18歳に引き下げられ、最初の参議院選挙がありますね。
ろくに公約が守られない中、選挙に行く意味があるのかは疑問ですが。
まあ、行く、行かないは置いておいて。
政治でよく、出てくる思想を分類するための用語。
右翼、左翼、保守、革新(リベラル)、タカ、ハト、について。
なんか、どれがなんなのか、よく分からないことになっています。
意味を、ざっくりと簡単に整理してみました。
左翼と右翼の違い
左翼と右翼は、ベクトルが反対になっている思想です。
左翼 ← 中立 → 右翼
こんな感じで、イメージしてください。
左派、中派、右派、といった言い方もされます。
語源は、フランス革命後のフランス議会。
議長席から見て右手に座ったのが、貴族の権利を守る保守政党。
左手に座ったのが、市民権を主張する革新政党でした。
つまり、
右翼=権利、収入の格差を認める思想。
左翼=権利、収入を平等にしようとする思想。
右なら、資本主義。
左なら、社会主義。
極右となると、ナチズム。
極左となると、共産主義。
注意したいのは、
右翼=保守
左翼=革新
というバイアスがかかりがちなこと。
保守と革新は、また違ったベクトルにある思想で、必ずしも右寄りの考えの人が、保守的思想とは言えません。
保守と革新(リベラル)の違い
保守の対義語にあるのが、革新です。
保守 ← 中立 → 革新
イメージとしては、こんな感じ。
リベラルは、たいだい革新とイコールにされますが、まず、一旦わきに置いておきます。
保守は、伝統や文化を保持し守る思想。
革新は、伝統や文化を時代にあわせて変革させていくという思想。
例えば、夫婦別姓や同性婚の問題。
認めるべき=革新
夫婦同姓、同性婚否認=保守
となります。
で、「リベラル」ですが、これは「自由的」という意味の英語からきてます。
自由の女神像を英語で、「Statue of liberty」って言いますよね。
それと同じ意味の「自由」です。
自由の女神像ってのは、アメリカが独立した記念に贈られたもの。
イギリスの支配から、戦って勝ち取った「自由」ってことですね。
「リベラル」ってのは、そういう意味の「自由」ですよ。
日本で「リベラル」というと、だいたいが「革新」と同じ方向にベクトルが向いています。
ここで一つ考えたいのが、シールズの存在。
彼らは、「Students Emergency Action for Liberal Democracy – s」の略で、自らをリベラルと名乗っています。
で、主張しているのは憲法9条を守ること。
現在の日本では「保守=改憲」「革新=護憲」という、文字だけ見ると矛盾する構造になっています。
そのせいで、政治の話はややこしくて、面倒くさいように思っちゃいます。
タカとハトの違い
タカとハトは、対外政策の思想の違いです。
タカ=対外強硬
ハト=対外融和
これは、イメージしやすいですね。
タカは、時として武力行使も厭わない。
ハトは、話し合いで解決しよう!ってやつです。
日本は、ハト寄りですね。
まとめ
右翼=権利、収入格差を認める
左翼=平等であるべき
保守=伝統を重んじる
革新(リベラル)=時代に合わせた変革を望む
タカ=対外強硬
ハト=対外融和
考え方のベクトルの向きと、長さの違いによるものです。
ですので、右翼だからといって、格差拡大すべき!って考えではありません。
全員が完全に平等ってのは、無理がありますよね。
頑張ったら、その分報酬をもらうべきという考えの方が大多数でしょう。
どこまで許容する、と考えるかによります。
憲法9条にしても、そうです。
戦争したくないですよね。
でも、外国から攻撃されるの分かってたら、黙って攻撃受けるまで待ってるのも嫌ですよね。
どっちの考えも、分かるんですよね。
上記はあくまで、ざっくりとした政治思想の分け方です。
人により政治思想は様々。
ただ、この政党は右翼だから、保守で、タカという偏見を持たずに、できる限りフラットな目線で主張を聞き、その上でどの政党を、誰を支持するか、選挙に行くかを考えるべきだと思います。
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