2016年は猛暑を覚悟した方が良さそうです。
気象庁の発表によると、日本が観測史上最も猛暑であった2010年と、海や大気の状況が似ていいるとのこと。
春にエルニーニョ現象が終息し、夏はラニャーニャ現象により、猛暑となる可能性が高いそうです。
さて、記憶にもまだ新しいような2010年ですが、果たしてどれほどの猛暑だったんでしたっけ?
2010年「観測史上最も暑かった1か月」とは?
2010年8月は、日本の観測史上最も暑い1か月でした。
2010年9月1日に気象庁が、30年に一度の「異常気象」だったと認定しています。
6月に、北海道で35℃を超す猛暑日を観測。
7月18日に全国11地点で猛暑日を観測。
翌19日には42地点、20日には73地点、21日には106地点、22日には144地点と一気に増え、全国的猛暑となりました。
7月後半に暑さが一旦落ち着いたあと、8月は再び猛暑に。
8月3日には88地点、4日には100地点、5日には全国177地点、6日には全国179地点で猛暑日を観測。
各地の8月の平均気温は154地点中77地点で史上最高を記録。
結果、8月の平均気温が+2℃以上の史上最高を記録しました。
9月に入っても、残暑が続きました。
9月5日に京都府京田辺市では、2010年最高となる、39.9℃を観測。
(計測に問題ありとされ、非公認です。)
過去50年間で最も暑い残暑とされています。
(ただし、北日本に限り2012年の残暑が一番平均気温が高くなっています。)
これだけの猛暑であったにも関わらず、当初の予想は冷夏でした!
2010年猛暑の原因
猛暑の原因は、エルニーニョ現象終息後のラニーニャ現象が継続したこと。
日本付近を通る偏西風(亜熱帯ジェット気流)が北偏し、太平洋高気圧が日本を広く覆ったことと考えられています。
エルニーニョ現象
南米ペルー沖から太平洋中央までの広い海域で、海面の水温がいつもより高くなる現象。
スペイン語で「男の子」という意味。
海水温度が通常より1~5度上昇した状態が、半年から1年続く。
エルニーニョ現象が長引くと、日本は冷夏になりやすい傾向にある。
これは、偏西風が例年より南を通るため、高気圧が日本に来づらくなるため。
ラニーニャ現象
南方ペルー沖の海面温度が急激に下がることで起こる異常気象。
エルニーニョと対になって起こる現象。
スペイン語で「女の子」という意味。
ラニーニャ現象は、起きる時期や弱まる時期を予測しにくい。
ラニャーニャ現象が起こると、日本には乾燥した空気が流れ込みます。
(アジア沖、ミクロネシア諸島、ポリネシア諸島沖周辺は豪雨や雷雨になりやすいです。)
そのため、梅雨が短くなったり、猛暑になるといった影響があります。
また、その年の冬は寒くなることが多いと言われています。
空梅雨、猛暑だと農作物に影響が出ます。
今年は野菜や米が高騰するかもしれませんね。
2016年6月現在、ラニャーニャ現象はまだ発生していません。
気象庁では、ラニーニャ現象が早ければ7月ごろに発生すると予測しています。
今から暑さや、熱中症対策、あと水不足や野菜の高騰に備えておいた方が良さそうです。
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