外来種のキョンが増えすぎて困っているというニュースがやっていました。
ハクビシンといい、ブラックバスといい、アライグマといい、動物自身は必死に生きているだけなのでしょうけど、頭の痛い問題ですね。人間のせいなんだけど、駆除しないといけないんですよね。
しかし、キョンとは全然聞き慣れない名前です。
気になって調べてみたら、千葉県ではずいぶん前から問題になっていたみたいですね。
「キョン」は鹿の仲間?
耳慣れない名前です。漢字で「羗」と書くそうです。台湾語で読んで「キョン」。「キオン」に近い発音らしいですけど。
台湾では特定保護動物に指定されているそうです。守られてんですね。意外。
中国南部の広東あたりでは、普通に食用されているんだとか。
シカ科ホエジカ属に分類されるシカの一種。日本では環境省指定特定外来生物です。
体長は70~100cm、体重は10~15kgほど。
あまり大きくないです。わかりやすい比較写真がありました。
タヌキとあんまり変わらない大きさです。可愛いですね。
小型の鹿のような外見で、オスには小さい角があります。
やっぱり、愛いですね。
繁殖力が通常の鹿よりもずっと強く、繁殖期というものがないんだそうです。
一年中繁殖できる、人間と同じですね。
草食で森や林、里山に生息。葉っぱや木の実を食べます。
野生の「キョン」が増えた理由と、与える被害
中国にいたキョンが、なぜ日本で増えたのかというと動物園から逃げちゃったんだそうです。
具体的に千葉県では、勝浦市の動植物園行川(なめがわ)アイランドから逃げたらしいです。(動物園自体は、もう閉館してないそうです。)
1990年ころから野生のキョンの生息が確認されていて、2007年の調査では4000頭まで増えているそうですよ。20年足らずで増えたものですね。
2005年から特定外来生物に指定され、国内へ無許可で持ち込んだり、飼育は禁止されています。
そして2014年末の調査でキョンの推定生息数、約4万700頭!
7年で10倍以上に増えてるやん!!
これだけ増えると、被害も申告になります。
具体的には農作物への食害。米、柿、トマト、みかん、スイカなんかを食べ荒らすそうです。
自然植物も食べるので、生態系も狂います。
逃げ出した時点で、手を打っておけば・・・と今更言っても仕方ないです。
外来生物を飼育することへの意識が欠けていたんでしょうね。
ここまで増えては、駆除するのも難しくなってしまいました。
一気に捕まえて駆除しないと、また増えてしまうから。
捕まえる数より、増えるスピードの方が早いんです。
キョンと同じく、現在野生の鹿も増えすぎて問題になってます。
今までいなかった東北にまで生息地を拡大してきたためです。
木の皮なんかをバリバリ食べちゃうから、山の生態系が狂っちゃうんですよね。
自然遺産の白神山地でも、苦労しているそうです。
困るのは捕まえて駆除して、その死体の処理です。
生き物の死体処理するのって、大変です。
火葬にするのだって、けっこう燃えないんで燃料使います。
つまりお金がかかるんですよね。
ならば、いっそ食用に広めたらどうかと思うんですが・・・。
「キョン」は美味しいのか?
中国広東省あたりでは、キョンを食べることができるそうです。
鹿肉というのは、赤身が多く、引き締まっていてすごく美味しいんですよね。
しかも、鉄分豊富で女性には嬉しい食材です。
参考記事 → 「鹿肉」は美味しくて健康にもいい!ジビエブーム到来か!?
キョンも同じ鹿の仲間なんだから、美味しいのではないかと思います。
しかし、日本ではキョンの肉を提供しているお店は、当然ながらありませんでした。
しかし、キョンを食べたことがあるというブログ記事を発見。
見た目は鹿肉ににています。味は淡白で脂がないから旨味が少なく感じたようです。
まあ、調理の仕方にもよりますから。
鹿肉は部位にもよりますが、厚めにゴロッと切ってシチューなどの煮込みにすると柔らかく美味しいです。中途半端に火を通すと固くて不味いですからね。
ブログで見る限りは、薄くスライスして野菜などと炒め煮込みの豚肉のような食べ方をしているようですが・・・。
また、野生の肉の場合、下処理をうまくやらないと臭いですからね。臭み抜きがちゃんとされているかも大事ですよね~。
まあ、食べたこと無いんで、なんとも言えませんが。
鹿に似ているなら、うまく調理すればある程度美味いのではないかと思います。
千葉県はこの際、キョンを食べよう一大キャンペーンを開いて、キョン肉食用化を推進してみてはいかがでしょう?新たな名産品が生まれるかもしれませんよ。
伊豆大島では1万3千頭までぞうかしており、アシタバ等の農作物被害が増加しています。
地元業者も捕まえても食べられないので焼却処分しかやってません。
動物との共生って、難しいですよね。
実家も農家なのですが、熊やカモシカが増え、前より畑が荒らされるようになったと感じています。
カモシカは天然記念物なので、罠もかけられませんし・・・。
こっちも生活かかっているから、どうしたものやら。
うまそうw
狩猟規制緩和してくれないかなー
免許もってないプチ狩猟民希望って人結構いっぱいいると思うけどなー
罠緩和してください><
私も食べたいw
日本全国で獣増えすぎで、被害出てますよね。
なんとか食用にできないもんでしょうか。
狩って食べるって、悪いことではないと思うんですけどね^^;
今は房総半島に限って繁殖を続けていますが、このまま増え続ければ、やがては近隣の県から、関東一円。そして日本列島にキョンが繁殖する事になるでしょう。
千葉県は「根絶に向けて・・・」と言っているが、その対策は余りに手緩く口先だけに思える。
繁殖力が強いだけに、徹底して駆除しない限りキョンの被害や増殖は止められないだろう。
また、千葉県だけでなく、海外の動物輸入や飼育を安易な形で許可した監督官庁にも大きな責任がある。自治体と国とが連携してあらゆる対策を今施さないと未来の禍根を残す事になる。
必要ならば関連する法律も改正して対処すべきではないでしょうか。
野生動物の生活範囲の変化は、難しい問題ですよね。
私も熊問題を抱える秋田に暮らしておりますが、自治体だけじゃ解決しようがないと感じています。
各自治体に任せられる領域を超えて、時間を経過につれ、問題が深刻化していっているんですよね。
国で予算を割いてでも、しっかりと調査し、駆除・対策を行って欲しいものです。
・もともと、狩猟趣味者が、生ける標的として繁殖させたとの説聞いた/
読んだことあり。現状も大日本猟友会と自治体環境族との所謂ズブズブ関係が疑われます。曰く農林業被害を声高に叫びあげ、駆除・関係費予算計上。
・純粋に農林業被害対策ならば、パネル付き電気柵設置等公費予算計上。
殺戮趣味者それほど多いということでしょうか。現在日本男の、感情・気質の劣化の表れでしょう。
・大体小型鹿見て、普通人ならば、食らいたいなんて思うものでしょうか?フィリピン戦域”野火”・ビルマインパール作戦”白骨靖国街道”上じゃあるまいし。
そうなんですか。
猟友会と自治体の関係は、まあ、そうなんでしょうね。
とくに地方はムラ社会ですので、そういう関係性になりやすいかと思います。
農林業で生計を立てている方々には、何か対策補助費とか出してくれてもよさそうですよね。
個人で家で食べる分くらいの百姓だって、獣害は困っていますし・・・。
食べたいって思う感覚は、人それぞれじゃないでしょうか。
私は結構、食べられるのかな?ってつい思っちゃうタイプです。
小さな集落の百姓の家ですので、割と熊肉とか獣肉もらうことありましたから。
ちょっと違うかもしれませんが、水族館でも、あれ食べられるのかな~?とか思うこともあります。
でも、動物園ではないですね。なんででしょう?愛玩動物と認識しながら見ているからでしょうか?