モデルの栗原類さんが発達障害の、ADDだったとカミングアウトされました。
発達障害というと、なぜか天才や偉人の例が出てきがちですがそもそも、どういう病気?障害?なんでしょうか?
栗原類さんと母親は発達障害?
栗原類さんはネガティブな発言で独自の路線を行く、人気モデルです。
母親は翻訳家でフリーライターの栗原泉さん。
父親はイギリス人で、類さんが1歳の時に事故で亡くなったそうです。
類さんはハーフってことですね。
で、アメリカに引っ越したあとの8歳の時に発達障害の「ADD」と診断されました。
母親は「ADHD」と診断を受けたそうです。
これは、類さんの母親がツィッターでカミングアウトしています。
「ADD」と「ADHD」って?
「ADHD」は
Attention(注意)
Deficit(欠陥)
Hyperactivity(多動)
Disorder(障害)
の頭文字を取ったもので、
日本語で「注意欠如多動性障害」。
「ADD」は「注意欠如障害」です。
まず、ADの部分「注意欠如」の特徴ですが
・人の話をきちんと聞けない。
・集中できない。ボーっとしている。
・計画を立てて整理するのが苦手。
・忘れっぽい。
これが日常生活に支障が出るレベルなのが「AD」。
だいたい学校に入学して、発覚することが多いそうです。
で、HDの部分「多動症」の特徴が
・じっとしていられない。
・人が話している途中でしゃべりだす。
・貧乏揺すりをする。
・「待つ」ことができない。
多動ですから、落ち着かないんですね。
簡単にまとめますと、「ADHDは知能的には問題ないのに、社会生活で問題行動を起こしてしまう」ってことです。
原因は?
脳の前頭葉に、何か細かいトラブルがあると考えられています。
親の育て方や環境が原因ということではないようです。
が、原因もハッキリとはしてないんですね。
前頭葉とは脳の前側にある部分で、「いる情報」と「いらない情報」をカットしてくれる働きをしています。
ADHDの方は、この部分に流れる血流が少ないんだとか。
発達障害は、先天性のものですが、後天的に事故などで前頭葉にダメージがあるとADHDのような症状が出ることもあるそうです。
薬による治療法もあるそうです。
「ADHD」の方が向いている職業
しかしながら、天才と呼ばれる方々にもADHDだと言われる人も確かなこと。
デメリットだけでなく、メリットもあるそうです。
・エネルギッシュ!(多動症)
・想像力豊か
・独創性がある
・感受性が強い
・新しいことを追求する
などなど。
ゆえに、何か型にうまくハマると、すごい集中力とエネルギーを発揮するそうです。
そんなADHDの方が向いているとされる職業は
・ジャーナリスト
・カメラマン
・マスコミ関係
・芸能人
・漫画家
・作家
・デザイナー
・音楽家
・建築士
情報系か、芸術系ですね。
決まった仕事ではなく、常に新しいことを求めたり、創造したりする仕事が向いているようです。
逆に事務職や弁護士、運転手など似た仕事の繰り返しや、ミスが命取りになる(物理的に)ような仕事は向かないようです。
栗原さん親子は、まさに天職だったわけですね。
栗原さんも言っていましたが、ADHDだからといって、天才とか問題児とかイメージで極端な見方をするのではなく、どういうものかを理解することが社会にとって大切です。
『特別』とか『異端』ではなく『個性』の一つとして社会が受け入れ、ADHDであることを本人たちが難なく言いやすい環境が作られればいいと思います。
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