ホーロー鍋といえば、やっぱりル・クルーゼが真っ先に浮かびます。
料理好きなら、欲しい調理器具メーカーの一つですよね。
しかし、ル・クルーゼにも勝る素晴らしいホーロー鍋が、日本にもあるんです。
バーミキュラ鍋は安心の日本製
バーミキュラ鍋は、ホーロー鍋です。
ホーローっていうのは、簡単にいえば
鉄やアルミニウムの表面をガラス質で覆った容器です。
ジャムや煮物を作るのに向いています。
フランスのル・クルーゼが有名ですよね(^^)
見た目がとっても可愛らしい、キュートなオシャレキッチン器具です。
もちろん、ホーローが剥げにくく、長持ちする、いい調理器具でもあります。
しかし最近、話題沸騰で入手困難なメイド・イン・ジャパンのホーロー鍋が存在します!
バーミキュラ鍋
(ホーロー鍋の有名メーカーはストウブ、シャスールなど。
ぜーんぶフランスのメーカーさんです。)
バーミキュラ鍋は、愛知ドビー株式会社が作っています。
もともと、鋳造メーカーの老舗で、船のクレーンなどのパーツを作る下請けの町工場でした。
しかし、2007年のリーマン・ショックを受け、下請け一本ではマズイと思ったそうです。
そこで、高い技術力を武器に活かして、【世界最高の製品】を開発しようと考えたんだとか。
新たに投資して新規事業を立ち上げるのは難しいから、既存の設備でできることを考えた結果が鍋だったんですって。
ダッチオーブンに代表されるように、鋳物は調理器具に適しています。
ですが、参入事業が違いすぎて、最初は、本当に鋳物で美味しく調理ができるのか?疑問に思ったそうです。当たり前ですよね。
そこで、海外有名メーカーのホーロー鍋を実際に購入し、料理してみたところ素材の持つうま味を感じました。
それで、「世界一美味しくできる鍋」を作ろうと決めたそうです。
発想が単純!しかし、成し遂げるのは難しい!!
それを作っちゃうんだから、やっぱりスゴイ技術と情熱ですね~。
バーミキュラ鍋のスゴイトコ!
バーミキュラ鍋最大の特徴は、密封性です。
他のホーロー鍋と違い、鍋のフチと蓋のフチ、両方がピッタリと合うように研磨されています。
さらに、フタ裏に小さな突起。
これはフタについた水分を効率よく集めて、素材に落ちるようになっています。
これによって、素材から出たうま味と水分がまた素材に還っていくんですね。
こうして、『究極の無水調理』が可能な仕様になっています。
カレーですら、水を入れずに、野菜や食材から出る水分だけで美味しく作ることができます。
(隠し味とか、むしろジャマなくらい美味しいです。)
もう一つ、職人さんのこだわりを感じられるのが、取っ手部分。
「持つときに痛くないよう、職人が手作業で丁寧に仕上げをしております。」
や、優しい~!
重たい鍋でも持ちやすいです。しかもフタにもつけてる心遣い。
ただ、どっちも加熱すると熱くなるので、火傷にはご注意を。
バーミキュラと、他のホーロー鍋の違い
ホーロー鍋は、もともとホーローが割れたり剥がれたりするので、耐久性の高い鍋とは言い難いです。
その割に、値段は高いという・・・。
まあ、料理好きでなければ買わないような鍋です。
ホーローは保温性に優れ、本体のステンレスや鉄は熱伝導率が高いので、じっくり煮こむ料理には最適です。
それは、すべてのホーロー鍋に共通します。
では、ル・クルーゼやストウブなどの老舗メーカーと、バーミキュラの違いは何でしょうか?
1.耐久性
バーミキュラの開発社、愛知ドビーは鋳物メーカーであって、ホーロー技術があったわけではありません。
その辺が、耐久性の違いを生み出しているのでしょう。
ル・クルーゼなどと比べて、劣化が速いと感じる方がいるようです。
ただ、有料でリペア(ホーローの再焼付け)を行っているので、修理しながら長く使えます。
直して使う。昔の金物屋さんのようですね。
2.なべ底のリブ加工
これは、賛否両論あるところですが、個人的には余計だと思っています。
なべ底に、凸凸がついているんです。
グリルとしてキレイに焼き目をつけるのに使えるんでしょうけど、ホーローにグリル機能はいらないんじゃないかな~という個人的意見です。
カレーなどを作る時に、この凸凸にヘラが引っかかって邪魔・・・。
ホーローが剥がれやすくなる原因にもなりかねないので、なくてもいいのでは?
3.密封性
密封性はバーミキュラは非常に高いです。
特に、ル・クルーゼはまったく密封しませんので、無水調理にホーロー鍋を使いたいなら
バーミキュラ、もしくはストウブをオススメします。
ル・クルーゼなんかは1925年からの歴史がある老舗ブランドですから、2010年登場の日本のニューフェイスがどこまで浸透するか。勝負どころですね~。
耐久性にちょっと難ありですが、研究熱心で技術を磨き続けた町工場ブランド。
きっと、そのうち耐久性はクリアしてくれると思ってます。勝手に。
ぜひ、応援したい企業の一つですね。
⇒ 公式サイト
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