インフルエンザは、非常に感染力が強いです。
だからこそ、毎年流行して騒がれるわけですが。
熱が下がったとしても油断大敵!
インフルエンザがどれだけ伝染りやすいのか、いつまで伝染るのか?
その感染力について、まとめました。
インフルエンザの感染経路
インフルエンザがうつるルートは、大きく2つ。
空気感染と接触感染です。
空気感染(飛沫感染)
インフルエンザの感染者が、せきやくしゃみをすると飛沫(つばなど)が飛び散ります。
その飛沫を周囲にいる人が口や鼻から吸い込んでしまい、感染してしまうのが飛沫感染です。
飛沫の飛ぶ距離は、咳で約3メートル。
くしゃみで約5メートル。
日常会話でも飛沫が飛ぶので、感染します。
(ちなみに、唾液ではうつっても、汗からはうつらないそうですよ。)
空気感染は、飛沫感染と少し違います。
空気感染は飛沫核感染ともいって、要は飛沫の水分がなくなった状態の微粒子によって感染すること。
咳やくしゃみで空気中に飛び出た飛沫は、水分を持っているので重たく、それほど遠くには飛びません。
でも、空気中で水分が蒸発してしまい、5μm以下の軽い小さな微粒子になっても、インフルエンザは病原性を維持して空気中にフワフワ漂っていられるのです。
この、フワフワ空気中に漂っている微粒子によって、感染が広まるのが空気感染。
飛沫感染より広範囲にわたる為、拡大力があります。
だから、インフルエンザは流行るのです。
そこらじゅうに、病原性を持ったウィルスが浮いていられるわけですからね。
特に乾燥している冬は、フワフワ漂いやすい季節。
ですので、感染者もしてない人も、両方マスクを着用するのが予防策となるわけですね。
また、湿度が高いと浮遊率が下がります。
室内の湿度を保つのも、予防の一環ですね。
接触感染
接触感染は文字通り、ウィルス保持者や保持者の使った道具などを介して感染することです。
ウィルスの付着した手や口など、感染者から直接うつることを直接接触感染。
くしゃみや咳をする際、口に手をあて、その手で握手したり、
インフルエンザの人とキスしたりするとうつるやつです。
一方、感染者が使った道具にウィルスがついていて、そこからうつることを関節接触感染と言います。
コップの使いまわしとかでうつるやつです。
タオルやコップ、食器類は感染の可能性が高いから、まあ使ったら洗うと思います。
忘れがちなのが、布団。
インフルエンザから回復したら、洗った方が感染予防につながります。
丸洗いが難しくても、シーツ、布団カバー、枕などは清潔なものに取り換えた方がいいでしょう。
インフルエンザウィルスの保持期間
通常、インフルエンザに感染してから1~3日は潜伏期間です。
発症後、1~3日間は発熱など全身に症状がでます。
発症後5日を経過すると、ウィルスの排出量がある程度収まるとされています。
ですので、206年現在の学校保健安全法では出席停止期間を
「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」
となっています。
大人でも、こちらを参考に会社への出欠を自分で考えた方がよさそうです。
休めない理由は人それぞれでしょうけど、ね。
さて、インフルエンザは重症化しない場合、感染期間は発症してから7日前後です。
この期間は特に周囲にうつりやすいので、マスクを着用し、周りの人に感染させないよう気を使いましょう。
熱がさがってからも、1~2日はウイルスがまだ体内に残っています。
そのため、他の人へうつしてしまう可能性があるので、安静にして様子を見るのがいいです。
もちろん、潜伏期間も他の人にうつるので、厳密に誰からうつされたかは分からないわけですが。
だからこそ、インフルエンザにかかった人も、かかってない人も感染拡大予防に努める必要があるわけですね。
感染予防対策
ここまでの話をまとめると、
・インフルエンザは解熱後2~3日はうつりやすい
・インフルエンザは発症後、1週間はうつると考えよ
・インフルエンザは潜伏期間もうつる
・乾燥していると空気感染しやすい
・よってインフルエンザであっても、なくてもマスク着用
・湿度を保つべし
・ウィルスは布団にも付着している
あとは、基本的なことですが、うがい・手洗いが有効な予防方法です。
秋から冬へと、空気の乾燥とともにインフルエンザの季節がやってきます。
どこで誰からうつされたかなんて特定不可なので、諦めて自分でできる対策をとるのが一番ですね。