スマホ普及で、世界中で問題になっている、ネット依存・スマホ依存。
その中でも、とりわけ日本人の国民性と親和性が高い「つながり依存症」。
「きずな依存」「SNS依存」とも言います。
特に、仲良しグループやママ友などを作ることが多い、女性がなりやすいそうです。
SNSが原因と言われていますが、どんな害があるというのでしょうか?
対処方法は、どうしたらいいのでしょう?
「つながり依存症候群」とは?
依存症とは、ある物質や物事に執着、熱中することで有害な結果を招くにも関わらず、やめることが出来ない状態のこと。
「つながり依存症」というのは、スマートフォンやタブレット端末を使い、SNSに何時間も熱中してしまう状態です。
仕事や勉強を後回しにしてしまったり、SNSが気になって集中できないという、有害な結果を招きます。
LINEやSNSですぐに返事をしなくちゃ、やめたら仲間外れにされる!といった強迫観念に襲われ、スマホが手放せない状態になってしまう人も多いそうです。
なぜ、こういった依存症になるのか?
日本人の国民性は、とりわけ「つながり依存症」になりやすいと言います。
集団行動、右ならえ、和を以て貴しとなす、空気を読む・・・
良くも悪くも、同調思考で閉鎖的な「ムラ社会」を作りやすい日本人。
特に、女性ならわかると思いますが、仲良しグループだったり、ママ友、女子会、コミュニティやイベントごとにLINEグループを作って、他愛無い会話を繰り返す。
そこで、「抜けます」なんて言いづらいし・・・返信しないと「なんで」と責められかねない。
最悪、仲間外れや嫌がらせまで発展したり・・・
もはや、恐怖でしかないですよねぇ。
女性に限らず、男性も危険です。
家に居場所がないお父さんたちが、Facebookなどで共通の趣味仲間とひたすらやりとり。
普段は誰も発言を聞いてくれないのに、ネットだと思わぬ発言に「いいね」がついて拡散拡散!
承認欲求が満たされ、ドーパミンが分泌されます。
もう一度「いいね」が欲しいとした発言は、反応がいまいちだったりで、もっと目立つこと・変わったこと・過激なことを言わなくちゃと暴走炎上!
なんてことにも・・・。
こうして強迫観念とドーパミンに操られ、「つながり依存」は、自分の意志だけでは抜けられなくなっていきます。
心当たり、ありませんか?
つながり依存症をチェックする方法
つながり依存のはじまりは、インターネットから。
ネットを一切やらない!なんていう現代人は、もはや絶滅危惧種です。
自分は大丈夫!と思いたいところですが、ネットでこの記事にアクセスできる時点で入り口には立ってしまっています。
以下の項目で思い当たることがあれば、「つながり依存症」を疑ってみてください。
- 常にスマホを手にし、通知を気にしている。
- 休日は、ひたすらスマホを触っている。
- スマホを取り上げられると、イライラから凶暴になる。
- フォロワーが1人単位で気になる。
- 一日に何回もSNSをチェックする。
- 仕事中でもスマホが気になり、支障が出ている。
- 目の前にいる人とLINEで会話する。
さらに詳しく知りたい方は、次のネット依存症診断をやってみてください。
ちなみに私は52点でした。ヤバい!縮小しよう。
つながり依存・ネット依存予防策!
ヤバい・・・!と思った方は、スマホ・ネットから距離を置く努力をしてみましょう。
それでも止められないなら、専門機関を早急に受診すべきです。
ネットから距離を置くための対策としては、ルールを決めることです。
- 1日のネット使用時間や回数を制限する。
- アプリの通知を全てオフにする。
- スマホやPCを全く使わない日を設ける。
たった一日でいいので、スマホ・PCを手放してみてください。
意外と無くても、楽しく過ごせるものですよ。
これに耐えられないようなら、本気でヤバいと思った方がいいです。
つながり依存症は、どこに相談すればいい?
「つながり依存症」に自分や家族がなっているかもしれない・・・。
そんな不安は、どこに相談すればいいのでしょうか?
ネット依存専門の相談窓口というものもあるそうですが、全国にも数が少なく、予約も数か月待ちというところが多いようです。
近くに直ぐに相談できる窓口がなければ、精神科やメンタルヘルスに相談するといいでしょう。
つながり依存といっても、ネット上だけのバーチャルな人間関係と、LINEなどを通じて学校やママ友など現実の人間関係では、事情が異なってくると思います。
近年の「人間関係を重視しなければいけない」という社会の空気、「コミュニケーション能力が重要」という風潮。
これらもプレッシャーとして「つながり依存症」を後押ししているそうです。
また「友達少ない」=「不幸」というイメージのせいもあるでしょうね。
本当は、そんなことないのに。
人生は誰のものでもなく、自分のもの。
良縁・悪縁という言葉があるように、「つながり」が必ず良いというわけではないでしょうし。
生きづらいと感じたら、逃げ出すのもありだと思います。