高濃度ヒスタミンによる
食中毒がニュースになっていました。
O-157やノロウィルスなど違い
あまり聞き慣れない名前ですが、
魚を食べることの多い日本人なら
知っておいたほうがいい食中毒の原因だと思います。
高濃度ヒスタミンとは?
ヒスタミンとは、
ヒスチジンというアミノ酸の一種が
魚の腸管にいる特定の細菌によって
変化したものです。
ヒスチジンを多く含む魚が
一定時間、常温で放置されると
ヒスタミンが生成され魚の体内に蓄積されます。
これが一定の量を超えると、高濃度ヒスタミンというわけです。
ヒスタミン食中毒の主な原因
ヒスタミンによる食中毒は、
赤身の魚が原因となることが多いです。
サバ、ブリ、イワシ、カジキ、マグロなどですね。
加工品に多いです。
ヒスタミンは化学物質ですので、
たとえ加熱処理をしていても、細菌は死滅しますが
生成されたヒスタミンは残りますので、
食中毒の原因となります。
もちろん、生の魚でも常温で放置すれば
同じことが起きます。
例えば、スーパーで生の魚を買ってきて
常温で放置しておけば
たとえ塩焼きにして食べても、
ヒスタミンが生成されていれば食中毒を起こします。
ヒスタミンは外観や臭いに影響しませんので、
見た目では分かりません。
生魚は直ぐに冷蔵か冷凍しましょう。
ヒスタミンによる食中毒の症状と対処法
高濃度ヒスタミンが生成された食材を食べると
数分~60分ぐらいで症状が出ます。
口のまわりや耳たぶの紅潮、頭痛、
じんましん、発熱など、アレルギーのような症状が特徴です。
多くの人は、6~10時間で回復します。
対処法としては、
まず、嘔吐。吐き出せばヒスタミンが外に出ます。
また、大量の水を摂取し、毒素を薄め
はやく体外へヒスタミンを出すようにします。
病院でできる対処は、抗ヒスタミン剤くらいです。
予防法としては、すべての魚介類に対して
常温放置しない。
危ないと思ったら、食べない。
食べてて、口のまわりや舌がピリピリしたら
食べるのはやめたほうがいいですね。
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