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『デイアンドナイト』予想外に面白かった!秋田先行上映と舞台挨拶感想【ネタバレ注意】

山田孝之さんプロデュースの映画『デイアンドナイト』。

全編通して秋田県で撮影されたんですね。

秋田で先行上映と舞台挨拶なんて、滅多にないチャンス!と観てきました。

山田孝之さん、カッコよかったです。

そして映画も、面白かった!

上映時間2時間もあるし、暗くて重いテーマの映画と聞いていたので。

普段なら観ようとは絶対思わないタイトルなんですけど、山田孝之さん見たさで行ったけど、映画館で観て良かったです。面白いじゃん!!

邦画で面白いと思うことは少ないのですが、最近だと『シン・ゴジラ』が面白かったですね。

秋田県民的にも見所満載で、期待してなかっただけに私の中で面白さメーターの振れが大きかったです。

 

以下、あらすじ感想とネタバレあります。

なるべく重大なネタバレしないようにしてますが、熱が入ってつい語りすぎちゃってるかもしれません〜。

映画『デイアンドナイト』あらすじ

父が自殺し、実家へ帰った明石幸次(阿部進之介)。

父は大手企業の不正を内部告発したことで死に追いやられ、家族もまた、崩壊寸前であった。

そんな明石に児童養護施設のオーナーを務める男、北村(安藤政信)が手を差し伸べる。

孤児を父親同然に養う傍ら、「子供たちを生かすためなら犯罪をも厭わない。」という道徳観を持ち、正義と犯罪を共存させる北村に魅せられていく明石と、そんな明石を案じる児童養護施設で生活する少女・奈々(清原果耶)。

しかし明石は次第に復讐心に駆られ、善悪の境を見失っていく―。

デイアンドナイト公式サイトより引用)

 

舞台は現代の秋田県にある架空の町、風祭市三角町。

ユカ

メインロケ地の三種町と鹿角市から一文字ずつ取ったんですかね? 秋田愛を感じます(^ ^)

まあ、市といっても田んぼだらけの、車がないと不便な土地です。

田舎ならではの、ご近所さんは全員知り合いといった感じの狭いコミュニティ。

明石の父親が内部告発したことは知れ渡り、周りから余計なことしやがってと疎ましがられて村八分状態になっていました。

この辺は田舎の「出る杭は打たれる」文化を、やや誇張してるけど上手く描いているなぁ。リアルだと思いました。

 

明石の父親は、地元で個人経営の車屋さん。

工場は倒産し、従業員への退職金や給与未払いもあり、お金に困っていました。

そこへ手を差し伸べたのが、児童養護施設のオーナー北村。

明石は北村の仕事を手伝うことに。

 

映画の中では「善と悪」が「昼と夜」で対比され描かれており、ずっと問いかけられます。

「善と悪はどこからやって来るのか?」

「私は今、どちら側にいるのか?」

「正しいって何?」

人間社会にある普遍的な問いがずっとテーマとして描かれていて、対比しながら進むので、ストーリーは分かりやすく観ていて疲れません。

話自体はシリアスで暗くとも、緩急の効いた映像と音楽が合わさり、ドキドキ・ほっこり・ハラハラしながら観れました。

ジャンルは社会派サスペンスになるのかな?

暴力シーンもありますが、救いもあり、暗いだけの話では無いです。

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』よりも、救いも希望もありますよ。

 

映画『デイアンドナイト』監督とキャスト

■監督:藤井道人(ふじい みちひと)

まだ32歳と、かなり若い監督さんだな〜と思いました。

Amazonオリジナルドラマで濱田岳さん主演の「日本をゆっくり走ってみたよ」や、AbemaTVの「会社は学校じゃねぇんだよ」を撮ってるんですね。

長編映画も何本か撮っているようですが、私が観たことあるのはなかったです。

『デイアンドナイト』が代表作になりそうですね。

本当に、予想外に面白かったですもん。

テーマは重いけど映像が暗さに偏らず、寂しげな、雰囲気のある作品でした。

 

■明石幸次役:阿部進之介

主演と企画も、阿部さんなんですね。

自殺した父親の息子役です。

東京で働いていたけど、父が死んで地元に帰ってきた若者。

TBSドラマ『下町ロケット』1の方に出てました、若手技術者役の方ですね。

昼と夜の裏表の顔の使い分けや、後半の感情が突っ走っていく演技とか、すごかったです。

 

■北村健一役:安藤政信

重い過去を背負ってそうな雰囲気を持つ、養護施設のオーナー役。

個人的に『バトルロワイヤル』のイメージが強いです。

どこか精神的に壊れてそうな役がよく似合う方ですよね。

 

大野奈々役:清原果耶(きよはら かや)

幼い頃から北村の養護施設で育った女子高生。

18歳、進路や交友関係で悩む微妙な年頃の役。

とっても可愛く、演技も上手い子です。

舞台挨拶はインフルエンザでお休みだったので、生で見られず残念。

朝ドラ『あさが来た』に出てましたね。

映画『3月のライオン』にも出てるんですが、こっちはあんまり印象残ってなかったです。見たんですけどね。

『デイアンドナイト』では自分の言葉にできない微妙な女子高生の気持ちが伝わってくるような演技で、自分の高校時代を思い出させてくれました。

言いたいけど、どう言えばいいのか分からない。

表現方法をまだ持ち合わせていない、大人でも子供でもない年齢の女の子をいじらしく、可愛らしく好演してました。

この子は女優として生き残っていって欲しいなぁと思います。

エンディング曲は清原さんが、役名の大野奈々の名前で歌っています。

歌声も素敵でした。

 

三宅良平役:田中哲司(たなか てつし)

悪役。大手自動車メーカーの偉い人。

明石の父親の内部告発を捻りつぶし、自殺に追い込んだ。

めちゃめちゃムカつく役でした。

褒め言葉ですよ。演技が上手いんだもん。

本当にムカつくんですよ、この役。

見終わっても、まだムカついてましたから。主人公に感情移入しちゃったら、悔しくてね。

 

メインキャスト以外も豪華ですね。

小西真奈美さん、室井滋さん、渡辺裕之さんなどが出ていました。

 

なお、山田孝之さんは出ておりません。

プロデューサーで完全に裏方なんですね。チラリとも見つけられませんでした。

というか、途中から探すの忘れるほど映画に夢中になっていました。

割と前半の方から、引き込まれてました。

面白かったですよ!

 

映画『デイアンドナイト』感想

感動系ドラマは好きなんですが、暗すぎる希望もないような映画は、あんまり好きじゃないんです。

なので、まさか映画館まで行って観るとは思ってませんでした。

ただただ、舞台挨拶に来る俳優陣目当てで観に行きました。

秋田に来るなんて珍しいし!

全く、期待してなかったんです。

むしろ、途中で寝ちゃったらどうしよう…とか思ってました。

 

反省してます。

めちゃめちゃ良かったです。

 

面白かったというと語弊があるので、良い映画というのが一番近い気持ちだと思います。

 

俳優さんたちの演技は、もちろん良くて。

何にも違和感なく、リアルなんです。

あんまりリアルなんで、帰ってから車盗まれないか不安になりましたよ。

意味わからないと思いますが、観た人は気持ち分かってくれると思います。特に車社会の秋田県民ならば!

 

カット割りと言うのでしょうか、映像がとにかく面白くて印象的でした。

昼と夜、善と悪、この対比が似た構図でパパパパと交互に出てきたシーンが面白かったですね。

大河ドラマ「いだてん」のオープニングにも似た構図を並べているとこありますよね。あんな感じ。

音楽も合わせていて、ここから一気に映画の世界に引き込まれたと思います。

 

あとは、ドローンで夜の車道を空撮して、パーっと車が分かれて行くシーンも。

田舎ならではですよね。カーチェイスやドローンを飛ばして撮影するのって。

ドローンはかなり使っていそうでしたね。

普段見れない角度で自然や風景を撮っていて、迫力もあり綺麗でした。

 

真っ白な雪の滝壺の、刺すように冷たい空気まで伝わるような映像とか。

度々映る、巨大な風車が並ぶ海岸も、印象的です。

回っている時と、止まっている時と。主人公の気持ちを表しているようで。

 

ちょこちょこ出て来る、ネジやナットで作った人形も、素敵でした。

あれ、欲しいなぁ。

 

そして映画の最初から最後まで、ずっと問いかけてくる

「善と悪はどこからやってくるのか?」

「自分は今、どちら側にいるのだとうか?」

「正しいって、何?」

観終わっても、まだ考えてしまいます。

 

最初のうちは、主人公・明石のやっていることは「悪」だと断定していました。

私の個人的な気持ちはね。どんな理由があっても「悪」だろうと。

途中から

「このままで、この日常が壊れないといいなぁ。」

「悪いことだけど、今やめたら許されるんじゃないかなぁ。」

「三宅(田中哲司さんの役)は明石に復讐されても仕方ない。というかバチ当たれ!」

とか、かなり明石よりに気持ちがいってしまい。

でも最後は明石が暴走して、味方したい気持ちは振り切られましたよ…。

 

多分、2回目観たら違う感想になるんでしょうね。

 

『デイアンドナイト』秋田県民的に気になったポイント

全編秋田県でロケしただけあって、どこかで見たような風景ばかりでした。

主な撮影地は、三種町(みたねちょう)、鹿角市(かづのし)、秋田市の川反(かわばた)。

私は県南出身なので、そこまで地元でもないんですけどね。

秋田とか東北の田舎は、似たような風景多いですから。

それに、秋田県民的にも気になった部分がいくつかあります。

 

まず、金萬の紙袋!手土産はやっぱり秋田銘菓・金萬ですよね!

中身は賄賂じゃないかとまで、深読みしてしまいましたよ。

 

そして川反の「新政」の看板。はっきり光ってましたね。

私は「秀吉」か「刈穂」が好きなんですけどね。

料理酒は「新政」使ってますよ〜。

 

スーパーのシーン。めっちゃ「味道楽」並んでましたね。

秋田県民御用達の麺つゆです。

 

三宅が待ち合わせしてた店、南部屋敷じゃん?

あの水車、スタッフの制服、間違いなく南部屋敷だよね?

 

シンボル的に出てくる巨大風車の海岸は、三種町の釜谷浜(かまやはま)なんですね。

仁賀保かと思ってましたけど、あれは山の方にありますもんね。

由利本荘と勘違いしているサイトもありましたが、三種町ですって。

秋田の海側には巨大風車あるとこ多いので、行ったことなくても親近感ありますよね。

釜谷浜は行ったことないんですけど、三種町のじゅん菜は大好きですよ〜。

 

あと、最初と最後に秋北バスさんが出てますね。舞台めっちゃ秋田県じゃん!と思いましたよ。

 

『デイアンドナイト』秋田市舞台挨拶感想

舞台挨拶というものを見るのは初めてですが、すっごく面白かったです。

上映終了後に藤井道人監督、山田孝之さん、阿部進之介さん、安藤政信さんの4名が登場しました。

清原果耶さんはインフルの為、お休み。

女の子いないので、全員男性、全員黒づくめのスーツ姿でした。

山田孝之さんだけ宗教の人みたいな黒のロングワンピース的なお召し物で、なぜ?と思いましたが。個性的な方ですね。

そして、芸能人ってカッコいいんですね。

本物、めっちゃカッコ良かったです。

スタイルいい!!阿部進之介さん、ガタイいい!

映画内ではちょっと頼りなさげなところもあったんですが、ご本人は身長もあるしマッチョで。

これは喧嘩したら殺される…と思いました。

田中哲司さん、よく無事でしたね。

 

司会者の女性がいて、映画の見所とか聞き出してくれたのですが。

割と皆さん勝手に喋ってくれるんですね。

安藤政信さんが、意外とトークがポンコツで面白かったです。

安藤さんのマイクだけ、入ってないのか?ってくらい音拾わないし。

トークが変な方向にわちゃわちゃし出したところで、山田孝之さん「それでは1曲歌います。」には笑いました。歌って欲しかった(笑)

 

藤井監督がこの映画は「風」が一つのテーマになっているので、次見るときはそこに注目してみてくださいって言っていました。「風車」「鳥」などですね。

風車はシンボルのように出てくると感じてましたが、「鳥」はノーマークでしたね。

 

山田孝之さんの映画の見方の話では、1回目の視聴は主人公・明石に感情移入して見る人がだいたいかと思うという中で

「最後は明石が突っ走って、皆さん振り切られちゃったと思うんですけど」

この言葉が、自分の感想を的確に言語化してくれました。

見終わった後のもやもやっとしている感情が、この言葉でスッキリしました。

「そうか、私の感情は明石に振り切られてしまったのか…」と。

上手く言葉にできない引っ掛かりを、すっと言語化できる能力。

表現者ってすごいなぁと思いました。

今まで色々なものを、どうやって表現して伝えるか、実行してきた人は本当に伝える力が違いますね。

 

舞台挨拶って本当に面白くって、これだけで1800円払っていいと思いました。

また観たいな〜。でも秋田で舞台挨拶ある上映なんて、滅多にないですもんね。

こういう部分は、都会住みの人が羨ましいです。

まとめ

  • 『デイアンドナイト』 は「善と悪」をテーマにした映画
  • 重いテーマでも、暗さに偏らず観やすいサスペンス作品
  • メインロケ地は秋田県の三種町と鹿角市
  • 映像がテンポよく面白いカメラワークと音楽の、良い映画
  • セリフ・演技・映像・全てがリアルで現実に起こり得そうな内容
  • 金萬登場で秋田県民は面白さ2割り増し!

もう1回観る時は、悪役・三宅の立場に立って観たいと思っています。

彼の立場から見たら、「善と悪」の位置が変わると思いますので。

最後に私の今の答えを書いておきます。

 

①「善と悪はどこからやってくるのか?」

→「時代」と「社会」が決める。コミュニティ単位で変わるが人の集団から生まれるものだと思う。

 

②「自分は今、どちら側にいるのだとうか?」

→「善と悪」はグラデーションだと思う。「善」側にいると信じたい。

 

③「正しいって、何?」

→自分の魂の声に従っていること。

 

もう1度観た後、どう変わるか…答えの無い問いって難しいですね。

そこに向き合わせてくれる、良き映画でした。