マンガ『海猿』作者の佐藤秀峰先生が、ツィッターで実写版「海猿」の全ての契約が終了したと報告されましたね。
これにより、もう実写版「海猿」はドラマの再放送も、ネット配信も、二度とないと…。
個人的に寂しい気持ちはともかく、なんでそこまでトラブルが大きくなってしまったのでしょうか?
というか、そんなにフジテレビと揉めてたの?
何があったの?
ドラマの再放送とかって、権利関係はどうなってるんだろう?
製作者側のフジテレビにあるのか?
著作権を持つ原作者側にあるのか?
その辺りを少し調べてみました。
『海猿』作者とフジテレビのトラブル経緯
事の発端は、2012年10月26日。
マンガ『海猿』作者の佐藤秀峰先生がご自身のツィッターで
「フジテレビさんは信頼に値しない企業であると判断したため、今後は一切新規のお取引はしないことにしました。なので、例えば映画「海猿」の続編などは絶対にありません。」
(佐藤秀峰先生公式ツィッターより一部抜粋)
と投稿したことで、トラブルが明るみに出ました。
一連のツイートでは、
- アポなしで事務所に突撃取材に来たこと(何度かあった様子)
- 映画『海猿』関連書籍が契約書なしに販売されていたこと
このことにより、フジテレビに対する怒りと不信感がかなりあったようです。
実写版『海猿』は2004年にフジテレビが映画化。
この時点で、マンガの方は完結済みです。
2005年に連続ドラマ化。
2006年、2010年、2012年と、計4回映画化されています。
全て主演は伊藤英明さんです。
マンガと実写版は設定やストーリーが結構違います。
私は漫画版を先に読んでいるので、実写版は別物として面白いなと思いました。
個人の感想はともかく、実写版『海猿』は大ヒットしました。
ヒットコンテンツですから、原作者とのトラブルはフジテレビもほっとけなかったのでしょう。
いろいろ和解工作されていたようです。
その辺は、佐藤先生のツイートでわかります。
仲介を申し出る人が現れたり、知り合いの会社の顧問弁護士が相談を受けたという話を聞いたり。
なんだかんだで、佐藤秀峰先生とフジテレビが和解に至ったのが2015年6月。
2年半以上かけて、やっと関係修復となりました。
これも佐藤秀峰先生がツィッターで報告されています。
フジテレビ側は、
「佐藤秀峰先生の許諾なくして海猿関連本を出版した件につきましてのご報告」
を、自社公式サイトに掲載し、謝罪しています。
これ以降、海猿がテレビで放送できるようになりました。
実際に映画版を何回か土曜プレミアムで放送してましたね。
続編もあるか!?と言われ続けてましたが、特にそんな話はなく、
2017年10月28日に佐藤秀峰先生がツィッターでフジテレビとの契約終了をご報告。
「遅ればせながらご報告です。実写版「海猿」は2017年10月で全ての契約が終了しました。今後、テレビやネットで放送、配信されることは永久にありません。今までありがとうこざいました」
(出典:佐藤秀峰先生公式ツィッター)
もう、テレビでみんなで海猿見ながら実況することはできなくなりました。
まあ、生みの親である作者の意向であれば、仕方ないですよね。
DVDもあるわけですし。完全に見られなくなるということではありませんもんね。
テレビの再放送権利はどうなっているのか?
ここで気になったのが、再放送するときは原作者に許可を得るのか?ということです・
原作者だけでなく、出演者とかはどうなんでしょうか?
調べてみると、権利に関しては結構複雑で、ケースバイケースの部分もあるみたいです。
まず、ドラマなどの映像作品は、テレビ局制作と下請けのプロダクション制作があります。
最近はプロダクション制作のを、テレビ局が買う形が多いそうです。
その際、2年の再放送権付きで購入します。
規定により、2年以内なら出演者は10%のギャラが発生するそうです。
一方、原作者はというと、契約の段階で何回までなら再放送可能っていうことを決め、その上限を超えた場合に追加で原作使用料が発生することが多いそうです。
ということは、『海猿』は2015年に和解し、2年間の間に再放送していい回数を決め、それが終わり契約終了となったということでしょうか。
フジテレビ側が再度、『海猿』をやると言い出しても、作者を納得させられなければ、続編も再放送も叶わないんでしょうね。
作者さんのツィートを見てると、可能性は低そうです。
今のフジテレビに、ぜひ私の作品を実写化して!と思える魅力も薄いですしね…。