芥川賞『コンビニ人間』あらすじ!作者・村田沙耶香の異名「クレイジー沙耶香」の所以は?

第155回芥川賞は村田沙耶香さんの『コンビニ人間』が受賞されました。

おめでとうございます。

直木賞の『海の見える理髪店』荻原浩さんは有名な方なので、著書も何冊か読んでいるのですが、村田沙耶香さんは今回の受賞で初めて知りました。

初エントリー・初受賞なのですね。

村田沙耶香さんは、現在もコンビニバイトをしている、36歳の女性の方。

作家仲間からは「クレイジー紗耶香」と呼ばれているそうです。

一体、どんな人なんでしょうか?

 

村田沙耶香さんのプロフィール

村田さやか

名前:村田沙耶香

生年月日:1979年8月14日

出身:千葉県印西市

職業:小説家・エッセイスト

学歴:玉川大学文学部卒業

 

2003年、『授乳』で作家デビュー。群像新人文学賞優秀作を受賞。

2009年、『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞受賞。

2013年、『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島由紀夫賞受賞。

実力派作家として小説を発表し続けてきています。

 

一方で、現在も週3日、コンビニでのアルバイトを続けているという特異な経歴の持ち主です。

 

いや、これだけ作品があれば、バイトしなくても生活続けられると思うんですけど。

小説のネタの為に働いていたんでしょうか?

さすが、「クレイジー沙耶香」の異名をとるだけあります。

作家仲間の西加奈子、加藤千恵、朝井リョウさんなどに、そう呼ばれているそうですが、本人はクレイジーじゃないと否定している模様。

本人否定しても、周りが「クレイジー」いう位だから、よっぽど変わり者なんでしょうねぇ。

物語を生み出す人間ですから、どこかしら普通ではないものがあるはずですしね。

BSジャパンの番組『ご本、出しときますね?』出演した時には、

仕事のモチベーションは「喜」であり、

「殺人のシーンを書くのは喜びです」

というクレイジー発言!

 

芥川賞受賞の際、コンビニのバイトは続けるのか?と言う質問に、

「店長に相談してみます(笑)」

と答えていました。面白い方ですね。

でも、PCの前にいる時より、レジ打っている時にアイデアが浮かぶそうですから、辞めない方が面白い作品が生まれそう。

どんな接客するのか、コンビニ行ってみたい!

 

『コンビニ人間』のあらすじ

36歳未婚女性、古倉恵子。
大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。
これまで彼氏なし。
オープン当初からスマイルマート日色駅前店で働き続け、
変わりゆくメンバーを見送りながら、店長は8人目だ。
日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、
清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、
毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。
仕事も家庭もある同窓生たちからどんなに不思議がられても、
完璧なマニュアルの存在するコンビニこそが、
私を世界の正常な「部品」にしてくれる――。

ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は
「恥ずかしくないのか」とつきつけられるが……。

現代の実存を問い、
正常と異常の境目がゆらぐ衝撃のリアリズム小説。

(引用:Amazon.com)

 

主人公の年齢が、ばっちり作者と一致してます!

自身の体験を、かなりリアルに盛り込んでいそうですね。

芥川賞選考委員書評に

「コンビニでしか生きられない変わった人物を描きながら、『普通』と呼ばれる人への批判も過不足なく、ユーモアを持って表現している」

ユーモアラスな、現代社会を描いた小説のようですね。

サクッと読めそう。

『普通』であることを強調する日本の風潮を、作者はどのように捉えているのか。

とても興味深いです。

読んでみたら、あとで感想書きたいですね。

 

追記:読みました!サクッと1時間程度で気軽に読めました。

面白かったし、私は主人公に共感できるところもありました。

簡単に内容を端的に表すならば

サイコパス社会不適合者との交流を経てアイデンティティを取り戻す話

という印象でした。

ネタバレ満載な感想はこちら

芥川賞『コンビニ人間』の感想!日常に溶け込むサイコパスの苦労を描いた話か?

あと、直木賞受賞の『海の見える理髪店』は読みましたが、面白いですよ。

荻原浩さんの小説は、どれもハズレなしですね~。

一番好きなのは『神様からひと言』。
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ジャガイモだって、いいじゃない!

おでんじゃなくて、肉じゃが界にいけば主役ですよ!

そう思って、転職活動頑張れました。

そんな、思い出深い一冊です。面白いので、よろしければ是非、読んでほしい。

特に天職で悩んでいる方に。

 

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