熱中症対策には?麦茶、スポーツドリンク、経口補水液どれがベスト?

毎年のように、猛暑。

各地で熱中症に注意するよう呼びかけています。

熱中症にならないためには、水分と塩分補給が重要。

とは、分かっているのですが、じゃあ、何を飲めばいい?

定番の麦茶、スポーツドリンク、経口補水液を比較してみます。

 

麦茶の成分と特徴、効能

麦茶

麦茶は大麦の実を炒って、さらに煮出した飲み物。

ノンカフェイン、ノンカロリーで、子供から大人まで安心して飲めるお茶です。

また、よく「天然ミネラル」と表示してありますね。

あれは、大麦に含まれているミネラル分が、麦茶に溶けだしているってことです。

 

【麦茶100mlに含まれるビタミン・ミネラル類】

ビオチン:0.1μg

ナトリウム:1mg

カリウム:6mg 

カルシウム:2mg 

リン:1mg 

亜鉛:0.1mg 

 

【麦茶の効能】

・血液サラサラ(アルキルピラジン・GABA)

・体温を下げる

・虫歯菌抑制

・美肌効果(亜鉛)

・がん予防(Pクマル酸)

 

麦茶は、ノンカフェインのお茶系飲料で、苦み成分タンニンも少ないです。

利尿作用が強くないので、熱中症対策むき。

タンニンは、鉄分の吸収を阻害するので、貧血気味ならコーヒー・紅茶より麦茶がおススメです。

 

また、麦茶は、腹部と胸部を中心に体温を下げてくれます。

末端冷え性でも、心配なし!

ただし、飲み過ぎによる「むくみ」に要注意です。

 

気になるのは、塩分の低さ。

熱中症対策として飲む場合、つまり汗をかいた時に飲む場合は、塩を加えておいた方が効果的。

目安としては、水分の0.1〜0.2%程度。

麦茶1リットルに対して、塩分を1~2グラム(梅干1個)摂るようにすると良いでしょう。

 

日本の夏に、昔から飲まれてきた麦茶。

先人の知恵は、現代でも有効のようです。

 

 

スポーツドリンクの成分

水を飲む女性

スポーツドリンクと一口言っても、種類によって成分も様々。

共通しているのは、塩分糖分が加えられていること。

 

スポーツドリンクは、激しい運動時の水分補給を目的に作られています。

そのため、果糖ブドウ糖液糖といった、すぐにエネルギーに変わる糖分が入っていることが多いです。

 

また、発汗すると水分と同時に塩分やミネラル分も失われます。

塩分・水分が不足した状態を「脱水」といい、熱中症の主な症状です。

スポーツドリンクには、20~40㎎(100ml中)ぐらいの塩分が含まれています。

 

水分と塩分、ミネラル分や吸収の良さを見ると、熱中症対策に効果的ではあります。

が、糖分が高すぎ。

飲み過ぎると、肥満、糖尿病などの恐れがあります。

激しい運動によるカロリー消費がない場合、水分補給でスポーツドリンクはNGですね。

 

 

経口補水液とは?成分と効果

ミネラルウォーター 水 ペットボトル

最近よく聞く「経口補水液」。

中身は、糖分です。

スポーツドリンクより、塩分が高めで、糖分が低めです。

 

経口補水液は、「脱水」の状態で飲むことを目的に作られています。

医療が行き届かない発展途上国で、高熱や下痢などによる脱水症状の治療に使われています。

点滴の代わりとなり、効果も高い、民間人でも使える手軽な方法です。

 

もちろん、日本でも有効な手段です。

が、「脱水症状」になった時に効果を発揮します。

熱中症予防の目的で、大量に飲むのはおススメできません。

塩分過剰摂取となります。

あと、不味いです。

もし、経口補水液を飲んで美味しいと感じれば、「かくれ脱水症状」の可能性があります。

体内の水分(体液)が不足して、体が欲しているのかも。

 

軽い脱水症状の場合、経口補水液は大変有能です。

自宅でも作れるので、もしもの時に備えて、冷蔵庫に1本常備しておいてもいいかもしれません。

特に、子供やお年寄りは、自分の脱水症状に気づきにくいので。

 

まとめ

・熱中症「予防」に、日常的に飲むなら、麦茶!

・熱中症になったら、経口補水液!

・運動もしないのに、スポーツドリンクはNG

 

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