うどんと言えば、コシが命!
それを敢えて、全くコシが無い麺を堪能するうどんがあると言う・・・。
どこの誰が、そんな挑戦的な料理を作ったのか?
三重県伊勢市で食べられているそうです。
しかも江戸時代から続く、伝統ある料理とな!
なぜ、「コシ」が無い?
それって、美味しいの?
美味しいなら、お取り寄せして食べてみたい!
(三重まで行くのは遠いので・・・)
伊勢うどんは、こんな「うどん」ですって。
(トップ画像:http://www.wagamachi-tokusan.jp/product/75.html)
伊勢うどんの特徴
見た目は讃岐うどんの太めバージョン。
太めの麺に、濃いめのタレと葱のトッピングがオーソドックスなタイプ。
かけうどんみたいに、汁たっぷりで体の底から温まる系ではないですね。
ぶっかけみたいに、少ないタレを絡めて食べる系うどんです。
麺は太麺。きしめん並みに太く、かつ厚みもあります。
柔らかくって、もちもち食感。
ゆで時間が、異常に長いです。
讃岐うどんが通常15分に対し、
伊勢うどんは、1時間弱!
注文してから茹でてたんじゃ、間に合わないですねー。
お店はどうやってんだろう?常に茹で続けてんのかな?
タレは見た目がとっても黒い。
たまり醤油に出汁と砂糖や味醂を加えて作る、甘みと旨みの強い味です。
しょっぱ系ではなく、甘系タレ。
トッピングは、葱だけでシンプル。
時々、生卵がのっています。
お店によっては、てんぷらとかの豪華版もあります。
伊勢うどんの歴史
三重県は小麦がけっこう栽培されている地域です。
今でも小麦生産量は、全国8位(2016年)
小麦粉文化があるのが、むしろ自然ですね~。
そんな土地で、農民たちはうどんを作り、地味噌のたまりをかけて食していました。
農民が作るんですから、伸ばす手間のない太麺に。
トッピングはシンプルに葱だけ。
なんて説があります。
けど、昔も今も日本は米、無ければ粟や稗が普通。
わざわざ小麦を粉にしてうどんを作るなんて、かえって手間がかかりますね。
祭りやハレの日の特別なごちそうであった、と考える説の方が説得力あります。
さて、伊勢市は伊勢神宮で有名な場所です。
江戸時代には、集団お伊勢参りブームがあったそうです。
そこで、うどん屋を開業し、参拝客に供したのが伊勢うどんのはじまりと言われています。
浦田町の橋本屋七代目、小倉小兵さんが始めたことになっています。
お伊勢参りに来たお客さん、長旅で疲れてます。
消化の良い、柔らかいうどんに、タレをかけてすぐ食べられるようにしていたのではないかと言われています。
だからコシがないんですねー。
ちなみに、「伊勢うどん」という名前で呼ばれるようになったのは、昭和40年代以降。
けっこう、最近なんですね。
それまでは、素うどんとか、単にうどんとか呼ばれていたようです。
知らない人が「うどん」注文して伊勢うどんが出てきたら、びっくりしそう。
人によっては、怒っちゃうかもしれません。
それくらい、「うどん」と「伊勢うどん」は違うものです。
伊勢うどんをお取り寄せするなら?
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「三重県製麺協同組合推奨品」って袋に書いています。
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あとは、多分これ。
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お取り寄せの伊勢うどんは、ゆで時間1時間もいらないんですね。
3分でOK!
どういうこっちゃ?
麺の改良に成功したってことでしょうか?
江戸時代からの伝統製法は、1時間茹でるんでしょう。多分。
伊勢うどんを現地で食べるなら?
これは、現地に行けてないので他サイト情報を参考にしました。
1位 ふくすけ
開店前から行列ができることもある人気店。
メニューもバラエティ豊富。
伊勢神宮内宮の参道にある、おかげ横丁と立地も好条件。
参拝もかねて、寄りやすいですね。
2位 中むら
甘めが多い中で、甘さ控えめタレが嬉しいお店。
カレーうどんも人気。
創業大正5年と、老舗の安心感。
外宮駐車場から徒歩約1分。
3位 起矢食堂
そこまで麺が柔らかくない、食べやすい。
住宅街にあり、地元に支持されている安心感。
カレーうどんも人気。(2軒目)
お伊勢参りに行ったら、伊勢うどんで疲れを癒されたいですね。
柔らかい、コシの無いうどんってことを念頭に置いておかねば~。