エゴマ油が体にいいと話題です。
昔は日本の、特に福島や宮城などの東北地方など、寒い地方で植えられていた荏胡麻。
「じゅうねん」といって長寿の野菜とされていました。
サラダ油の普及とともに生産量も減っていたのですが、現代で再び脚光を浴びるとは・・・。
昔の人の知恵って、すごいんですね。
油の種類と「オメガ3」
最近よく「オメガ3」が体にいいと聞きますが
「オメガ3」とか「α-リノレン酸」「EPA」って
油の種類?成分?その辺が分かりにくいですよね。
まず、食用油は大きく2つに分けられます。
・飽和脂肪酸
動物性脂肪や乳脂肪分、ヤシ油やパーム油などです。
バターなど、常温では固体の油です。
化学的には安定した構造で酸化しにくいのですが
摂り過ぎるとコレステロール値を上げるなどの作用があり
食生活の変化から摂り過ぎないように注意されていますね。
・不飽和脂肪酸
鯖などの青魚類や、サラダ油やオリーブオイルなどです。
常温では液体で、酸化しやすいという欠点があります。
コレステロール値を下げる役割がある他
リノール酸、α-リノレン酸、EPA、DHAなどは
体内では生成できない必須脂肪酸。
健康効果が注目されている成分を多く含んでいるんですね。
さらに不飽和脂肪酸は3種類に分けられます。
よく耳にする、「オメガ3」「オメガ6」とかいうやつです。
・オメガ9・・・代表的なのが「オレイン酸」
オリーブオイル、ひまわり油、キャノーラ油など
血液中の悪玉コレステロールを退治。
動脈硬化や心臓病、高血圧の予防に効果があるとされています。
・オメガ6・・・「リノール酸」とか。
大豆油、ごま油、コーン油など。
コレステロールの減少や血圧・血糖値の降下作用、
肌の保湿、老化防止など美容効果も期待されています。
・オメガ3・・・「α-リノレン酸」「EPA」「DHA」とか。
エゴマ油、シソ油、亜麻仁油、グリーンナッツオイルなど。
アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症など
アレルギー症状に効果的だったり
心筋梗塞、脳卒中、アンチエイジングなどの
健康・美容効果もあるとされてます。
特にえごま油は、テレビで脳が認知症予防にいいと紹介され
入手困難になるほどの人気ぶりです。
なぜ?エゴマ油が体にいいのか?
オメガ3系の油が体にいいのは分かりましたが
中でもエゴマ油が注目を集めています。
それは、エゴマ油が圧倒的に
「オメガ3」の含有量が多いからなんですね。
エゴマ油、亜麻仁油は「オメガ3」を60%も含んでいて
食用油の中でもダントツのトップです。
比較しますと、
ヘルシーオイルの代表・オリーブオイルは、0.6%。
比較的多いとされる大豆油でも、6.4%です。
エゴマ油の摂取量と危険な摂り方
では、エゴマ油は1日どれくらい摂ればいいのか?
どうやって食べるのが効果的なのでしょうか?
まず、エゴマ油も亜麻仁油も非常に酸化しやすい油です。
ですので、開封後は早めに、1ヶ月程度で使い切ることをオススメします。
不飽和脂肪酸は基本的に不安定な物質ですので酸化しやすいんです。
酸化すると油は異臭を持ちます。
古くなった油を使用すると、気持ち悪くなったり、腹痛を起こしますよね。
古くなった油=酸化した油です。
そんな油はむしろ健康を害します。
ですので、エゴマ油は大抵小さい200mlほどの瓶で販売されているのが多いです。
次に摂り方ですが、酸化しやすい=加熱に弱いんですね、残念なことに。
150度以上の加熱で酸化するとされてますので
炒めものに使うのでなく、ドレッシングなどにして食べるのがオススメです。
お味噌汁やスープにいれても、いいですね。
スープだと熱くても100度ですから。
あと、いくら体に良くても油ですから摂り過ぎるとお腹壊したり、太ったりします。
厚労省が出している日本人の食事摂取基準(2015年版)によると
1日小さじ1杯程度(約4g)がオススメです。
まとめますと、
・エゴマ油は必須脂肪酸の「オメガ3」で
認知症予防やアンチエイジングなどに効果がある。
・一日小さじ一杯(4g)。
・酸化しやすいので、加熱せずに生で
ドレッシングや味噌汁などに入れて摂る。
・開封後は1ヶ月程度で早めに使い切る。
現在、テレビの影響で入手困難ですが、製法によるオススメ商品や代用できる油もあります。
製法の違いや選び方は、こちらを参考にどうぞ。
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