「ベイマックス」見るなら字幕よりも断然吹替え!!

   

映画は基本字幕派です。

外国人の想像力で作り上げられた外国語の映画を日本人の想像力で日本語意訳すると、どうしたって違和感があるもので。

独特のニュアンスを無理やり日本語にして、見た目どー見たって白人黒人の方々の口から流暢な日本語で話されると、気になって話に集中できなかったり、外国語のままの方が雰囲気があって良かったり・・・。

理由は様々あるんですけど、とにかく基本的には字幕を選びます。

が、時には吹替えの方が断然いい!という映画があるんですよね~。

ディズニーの「ベイマックス」は、そんな映画の一つ。

もう断っっっ然、吹替えで見るべきだと思いますよ。ホントに。

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吹替えと字幕の日本語訳が違う理由

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まずは、映画における字幕と吹替えの日本語訳が違う!

その理由をご説明します。

 

結論から言うと、伝え方が違うから、違うんですね。

 

字幕の場合、私たちは目で読むことで内容を理解します

文字を読むスピード(よく、1秒4文字と言われますね。)に合わせてセリフを訳さなくてはいけません。

そのため、普通の翻訳と違い文字数制限がかけられています。

製作会社によって制限は変わってくるそうですが、

縦なら1行で10~11字。2行で20~22字まで。

横は1行13~14字。2行の26~28字までが原則としてあります。

 

また、読み返しが利かないため、難しい漢字は避ける。

記号はあまり使わない。

句読点も使わず、区切りは半角スペースで表現する。

というような、細かいルールがあります。

 

字幕の場合は、

目で瞬時にセリフが読めて、映画の流れを邪魔しない

ということが目的なのです。

 

一方、吹替翻訳は尺に合わせることが重要です。

俳優が喋っているオリジナル映像の動きに合わせて、言葉を選びます。

字幕は1秒4文字と言われていますが、

吹き替えの場合は、1秒6文字程度だそうです。

 

また、耳で聴いて理解するという目的のもと、

同音異義語や熟語を避けて、分かりやすい表現を選びます。

例えば、「施錠をしっかり」 → 「鍵を必ずかけて」 といった感じですね。

 

「字幕好き」は世界的に珍しい!?

カサブランカ

映画「カサブランカ」

日本でよくある、映画字幕か吹替えか論争。

2014年マイナビニュースによると、

○字幕…108人(38.7%)
●吹き替え…129人(46.2%)
○洋画を見ない…42人(15.1%)

引用元:http://news.mynavi.jp/news/2014/06/23/248/

 

また、2015年 「人のデータ.com」 によると

1位 字幕 39.1%
2位 吹き替え 30.6%
3位 どちらでも良い 25.3%
4位 洋画は見ない 5%

引用元:http://human-data.com/archives/1042

 

と、まあだいたい五分五分ですね~。

最近は字幕離れなんて言われてるようですが・・・。

 

世界はどうかというと、アメリカでは外国語映画は字幕がある。

アジア映画は吹替えがいい。

マイナー映画だと、ボイスオーバーだったりするみたいです。

(ボイスオーバーとは、オリジナル音声を控えめにして、翻訳された音声を流す方法。口パクに合わせるなどの配慮はほぼ無い。)

あと、子供向けは吹替え、大人向けは字幕オンリーってことが多いという意見もありました。

 

まあ、日本ほど字幕は支持されてないようです。

 

これには、理由がいくつか考えられます。

まずは、識字率の問題。

日本の識字率は世界の中でも異様に高いことは有名ですね。

映画は大衆娯楽です。一般ピーポーが楽しめなくては意味ないですからね~。

 

そして、日本語は読む速度が早い言語であること。

大体の言語は1~3文字で1音です。

「あ」なら「あ」以外の読み方はありません。

しかし、日本語は「薬」1文字で「くすり」と3音も読めます。

さらに、漢字、ひらがな、カタカナを使い分け、絵のように文章を読む特殊能力があります。

漫画に代表されるように、絵を見る能力と、文字を読む能力の2つを同時に使うことが得意なため、映画も映像を見つつ、字幕も読むという作業が苦にならないのではないでしょうか?

 

そして、字幕のほうがお金がかからなかった

洋画が日本に入ってきた頃、基本字幕でした。

だって、字幕は字幕翻訳者一人いればいいですが、吹替えは何人もの声優さんが必要で、録音する音声スタッフも必要で、かかるお金が全然違います。

そのため、低予算で済む字幕映画が普通になり、当たり前だったのが未だに続いているんでしょう。

 

まあ、だんだんと吹替えが当たり前の若い世代と入れ替わっていくのかもしれませんね。

 

 

「ベイマックス」字幕と吹替えこんなに違う!

ベイマックス

やっと、本題。

字幕には字幕の良さが、吹替えには吹替えの良さがあります。

だから、私は基本字幕派ですが、吹替えも観ることがあります。

そして、吹替えの方が全然イイ!という作品も、あります

 

ディズニーのアニメ映画「ベイマックス」は、字幕と吹替え、両方観ました。

が、あまりにも、吹き替えの方が良すぎました。

まさか、こんなに差があるとは・・・。

まだ観てない人は、まず吹替えで観ることを、強く勧めます。

(ここから、ややネタバレはいります。)

 

「ベイマックス」は兄をなくした少年ヒロが、兄の作ったケア・ロボット ベイマックスによって心救われる話です。

で、まあ、セリフが基本的には字幕でも吹替えでもいいんですが、

ある一部のシーンにおいて、吹替えの方が絶対イイ。というか、吹替えでないと印象が天と地ほどの差があります。

 

一つは、

「もう大丈夫だよ、ベイマックス」

というセリフ。

これは、ケアロボットであるベイマックスに、ケア終了してくださいと告げるもの。乱暴に言えば、電源オフにしてくれってことですね。

ベイマックス登場時に出てきます。

 

英語だと

I’m satisfied with my care.

字幕だと

「ケアに満足したよ。」

 

全然違いますよね。字幕や英語だと機械動作的。

日本語の柔らかさが光るいいセリフなのに。

しかも、後半このセリフがとても重要な役割を持ちます。

そこで、吹替えと字幕だと、感動の度合いが大きく変わってしまうんです。

日本語の「大丈夫だよ」には、たくさんの意味があるから・・・。

 

あと、情緒の問題。

例えば、iPhoneをお使いの方なら分かるかと思いますが

siriに「さよなら」と言えば、siriを終了しますよね。

別にスリープボタンを押しても同じことなんですが、なんとなく「さよなら」と言う方が感情があるようで良くないですか?

それと同じで、「ケアに満足した。」と「大丈夫だよ。」では受け取るメッセージが違いすぎるんですよ。

字幕は間違ってはいない、だが、吹替翻訳が秀逸でした。

 

 

もう一つ、ヒロが敵を殺しに行こうとするシーン。

字幕ではベイマックスが

「殺せば、気が晴れますか?」

と尋ねます。

なんとも直接的な表現。癒し系ロボットなのに、やっぱ機械って感じがします。

 

吹替えだと

「命を奪えば、気持ちは落ち着きますか?」

 

音声で聴くと、表現が柔らかく感じるのがよく分かります。

字幕は文字数制限があるから仕方ないですが、吹替えは直接的な表現の違いだけでなく、「いのち」「うばえば」「おちつき」と、柔らかい響きの音が多いのです。

「ころせば」「きが」と言う音は、尖って聞こえますからね。

 

細かく話せば他にもあるかもしれませんが、

とにかく、この2つのセリフだけで吹替えで見るべきです。

絶対に吹替えで観るべきです。

 

今回の記事は私見が非常に多く入っています。

熱が入りすぎました。参考程度にしといてください(^^;)

 

ちなみに、外国映画はポスター比較も面白いです!

→ 日本愛あふれるディズニー映画『ベイマックス』!日米ポスターなぜ違う?

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