ピクサー映画『ファインディング・ニモ』と『ファインディング・ドリー』。
1作目は、ジョークが得意(とされているが、全然面白くない)カクレクマノミ・マーリンが主人公。
2作目は、すぐ忘れちゃう、健忘症のナンヨウハギ・マーリンが主人公。
どちらも特徴的なキャラクター設定がされてますね。
これには、元ネタがあるって知ってました?
(トップ画像: www.northvancouver.com)
カクレクマノミが面白いことしか言わない設定の理由
「カクレクマノミなんだから面白い事言って」
「カクレクマノミなのにつまらないヤツだ」
「カクレクマノミは笑いにうるさいんだ」
1作目『ファインディング・ニモ』で度々ジョークを振られる、カクレクマノミのマーリン。
なんで、カクレクマノミは面白い事言えるとみんな思ってんの?
初めて観た時、不思議でした。
特にそんな説明的な前振りも、全然ないですしね。
これは、日本語訳ならではの、伝わらない設定です。
日本語では、ニモとマーリンは、「カクレクマノミ」と紹介されています。
でも、英語では「Crown fish」と紹介されています。
クラウンフィッシュ・・・
クラウン=「Clown」
=「ピエロ・道化師」
→「面白いこと言って!」
ああ~~、な~~~~るほど!
これは、日本人は気づかないわ。
ちなみに、ニモとマーリンが本当に「カクレクマノミ」かどうかは、前記事参照→ 『ニモ』のモデルのお魚、「カクレクマノミ」じゃなかった!?「クラウンフィッシュ」とは?
ドリーの健忘症はどこから?
健忘症で、すぐに忘れる青いナンヨウハギのドリー。
英語が読めるし、クジラ語も話せる!
実はすごく頭いいんじゃ・・・。
これは、「魚は3秒しか記憶がもたない」という俗説が元になっています。
監督が「金魚が5秒しか記憶がもたない」という話を聞いて、面白い!と作ったキャラクターがドリーです。
それにプラスして、恐怖や喜びなど、強い感情を持った時は印象として残っているという、人間の記憶と共通する特徴を持ってるそうですよ。
ちなみに、「魚は3秒しか記憶がもたない」という俗説は、事実無根です。
イルカなどの哺乳類が高い知力を持つことで知られています。
それに対し、魚類の知力は低く見られがちでした。
しかし、最近の研究では、魚もかなり高度な知力を持っていると考えられているそうです。
熱帯魚のグッピーは、マウスと同程度の知力があるんだとか。
迷路で道順を学習したり、個体の特徴を見分ける能力があるそうですよ。
プリマス大学の研究によれば、金魚は三ヶ月まで記憶を保持できるそうです。
うっかり餌やり忘れた日には、3か月は覚えられているかもしれないってことですね。
魚だからって、きちんと可愛がってあげないと、嫌われちゃうかもしれませんね~。
ディズニーの魅力的なキャラクター達。
作り手は、いろんなところからアイデアを持ってきているんですね。
それって、広くいろんなことに興味があるってことで、好奇心旺盛。
スタッフも、ディズニーキャラクターみたいなんですね~。
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