身体に障害なく五体満足で、勉強やスポーツもできて、才色兼備な理想の子供。
そんな、パーフェクトベビー。
子供ができたら、将来はこんな風に育ってほしい。
そんな理想の子供の姿は、親なら少なからず持っているでしょう。
仮に子供の外見、髪の毛の色、肌の色、目の色。
音楽の才能、スポーツの才能、高いIQ。
そんな自分の理想の子供を、オーダーメードできるとしたら。
まるでSF映画の世界。
それが、現実になる日がくるかもしれません。
『パーフェクトベビー』が現実に選べるようになった?
最近は、妊娠中に赤ちゃんの性別だけでなく、障害があるかとか、事前の検査でいろんなことがわかるそうです。
女性の立場からすれば、もし産む前に何か困難な病気が発覚したら・・・と考えると怖いですね。
産まれる前に知っておくことで、心構えができると言う考えもありますが。
賛否分かれるところだと思います。
しかし、最近はもっと技術が発達して、産まれてくる子供の外見や、才能まで選ぶことが可能というから驚きです。
アメリカのとある精子バンクでは、ドナーの遺伝子を事前に調べ、髪の色、眼の色、肌の色などでドナーを探すことがネット上でできるそうです。
さらに、得意スポーツや、音楽、得意な学業など趣味や特技も分かります。
顧客の理想に限りなく近いドナーを、クリックして探すことができてしまうという!
スゴイ時代になったと思うと同時に、なんか、怖いですね。
もし自分が、クリックで選ばれて作られた子供だと知ったらどうするのでしょう?
あんまり踏み込んではいけない世界に到達している気がします。
根拠はありませんが・・・。
『パーフェクトベビー』の世界を描いた映画『ガタカ』
このニュースを見た時、すぐに思い出したのは映画『ガタカ』でした。
1997年に公開されたアメリカ映画。
知能や体力、病気の可能性などを操作された【適正者】として産まれてくるのが
普通となった未来の世界が舞台のSF映画です。
人々は、その遺伝子情報を元に、教育や仕事が振り分けられるシステム。
そんな中、主人公は遺伝子操作をされない【自然出産】を両親が望み、出産。
結果、遺伝子的に優れていない【不適性者】として生きなければならなくなります。
逆境に耐え、社会システムに逆らいながら、遺伝子が全てではないと信じ努力する主人公を描いた近未来SF映画です。
全体的に暗く、若干気持ちが落ち込む結末です。
いろいろ考えさせられた作品でした。
当時はただ、ジュード・ロウが好きという理由で観たのですが、かなり印象強く残っている映画です。
「テクノロジーの発展は人類に幸福をもたらす」と、信じて研究しているんでしょうが・・・。
結果は、神のみぞ知るってことですかね。
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