ドラマ『重版出来!』第7話 感想と、沼田のネーム・アンドロイドの話の内容【ネタバレ】

   

重版出来!

TBSドラマ『重版出来!』第7話は、原作単行本4巻の内容でした。

原作はお仕事漫画ですが、ドラマは上手く脚色してあって、原作知っていても楽しめるいいドラマですね。

やっぱり、映像と漫画では見せ方も違うでしょうし、いろいろ内容変わっているところもあります。

ドラマで上手いな~と思う表現もあれば、ここは変えないで欲しかった・・・!ってとこもあり、楽しく見させていだただいております。

 

さて、第7話はベテランアシスタントが若き才能モンスターに嫉妬する、人間の心の弱さや醜さ、それと向き合う勇気と、挫折、人生模様を描いたお話。

メインキャストはベテランアシスタント沼田渡(ムロツヨシ)さんです。

彼が描いたネームの内容がドラマ中ではざっくりすぎて、ちょっと伝わりにくかったかな~と思いました。

ネームはどんな内容だったのか?

ここから先は大幅なネタバレですので、自己責任でご覧ください。

(トップ画像:ドラマ『重版出来!』公式サイト

 

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沼田渡のネーム「I’M HERE」の内容

人間嫌いのサリス博士は、生体研究に夢中でした。

そこで研究に没頭するため自分と全く同じ容姿・知性を持つ生体アンドロイドを作ります。

「これで、倍のスピードで研究が進むぞ!」

しかし、アンドロイドは村の娘と恋に落ちてしまいました。

恋をしたアンドロイドは、研究に身が入らなくなってしまいます。

 

そこで、サリス博士はアンドロイドと自分の生体IDを入れ替えます。

 

アンドロイドは自分を人間のサリス博士になり、村の娘と結ばれます。

サリス博士はアンドロイドとして生きていくことになりました。

「これで邪魔はなくなった!存分に研究できる!!」

サリス博士は満面の笑みを浮かべ、すべては丸く収まりました。

 

この話は一見すると、サリス博士が自らの体をアンドロイドの為に差し出す、自己犠牲の話にとれます。

 

しかし、新人モンスター中田伯は、その話の本当の意図を読み取りました。

「博士も、元はアンドロイドかもしれない。」

生体アンドロイドが作れて、記憶を入れ替えできる。

感情も。

記憶をロンダリングさえすれば、何者にもなれる。

では、「自分」は?一体、誰なんだ?

自分の存在そのものを問う話なんだ、と。

 

落語「粗忽長屋」「永代橋」とは?

作中で、このネームの作者、沼田渡は落語好きです。

入れ替わりネタは、落語の「粗忽長屋」「永代橋」がヒントになっていたという設定。

 

「粗忽長屋」は自分のアイデンティティが分からないというネタ。

「粗忽」は「そそっかしい」という意味。

 

粗忽者の八が、行き倒れを同じ長屋に住む熊だと思い込み、慌てて熊を呼びに行きます。

熊がこれまた粗忽者。八に連れられ自分だという遺体を引き取りに付いて行きます。

八は町人に、本人が本人の遺体を引き取るんだから遠慮はいらないと、熊に遺体を持たせます。

熊は遺体を抱きながら「死んでいるおれはおれだが,抱いているおれは一体だれだろう?」

 

という噺です。

 

 

「永代橋」は実際にあった永代橋崩落の事故を題材とした噺。

 

太兵衛と、同居人の武兵衛はそろって粗忽者。

武兵衛が永代橋に出かけると、大変混んでいました。

そこで武兵衛はすりにあい、有り金を失い、とぼとぼ帰る羽目に。

帰り道に贔屓にしている旦那に会い、旦那の家で酔っ払います。

一方、太兵衛は武兵衛が帰ってこないので心配していると、永代橋が落ちたと知らせがきます。

武兵衛が橋から落ちて溺れ死んだので、遺体を引き取りに来いとのこと。

慌てて家を出たとことで、酔っぱらって帰ってきた武兵衛と会います。

太兵衛は武兵衛が溺れ死んだから引き取りに行く。お前も来いと言い、

武兵衛は「こりゃ大変だと」ついて行きます。

溺れ死んでいたのは、武兵衛の財布をすったスリでした。

財布を持っていたので役人が勘違いしたのです。

行った先ですったもんだ揉める二人。

 

「お役人さま、どっちが悪いかお裁きを」

「太兵衛(多勢)に武兵衛(無勢)はかなわない」

 

という噺です。

 

ドラマでは、落語とネームとのつながりが弱かった気がします。

なんで沼田さんが中田伯に落語の入ったプレーヤーを渡したのか。

その辺が無理やりじゃないかな~と思いました。

 

最後の沼田さんが実家に帰ったあとのエピソードは良かったですね。

漫画家を目指して頑張ってきた時間は無駄じゃないって思いました。

あの演出は分かりやすくて、それでいてポジティブな感じがして、すごく良いです。

あーいうの好きです。

 

原作漫画では、エピソードによっては(いい意味で)主人公が空気なんですが、ドラマはそうもできないので、ちょいちょい変わってますよね。

ドラマも面白いんですが、仕事のリアル感というか現実味というのか、厳しさというか、そういうのは原作が上かと思います。

試し読みもできるので、ぜひ原作も読んでほしいです。

特に出版関係に就職希望の学生諸君に(笑)

時間や給与、待遇なんかだけ見ればブラックな業界かもしれませんが、そこで生きている人たちの仕事への信念や生き様が覗けますよ。

 

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