LPS(リポポリサッカライド)は、エンドトキシン?歯周病との関係は・・・

免疫ビタミンとして話題のLPS(リポポリサッカライド)。

「世界一受けたい授業」で紹介された際、チラッと言ってましたが、実は体に良くないと考えられていた成分なんですね。

エンドトキシン(内毒素)と呼ばれ、歯周病の原因ともされている物質なんだそうです。

果たして、体にいいのか?悪いのか?

どっちなんでしょうか?その辺をきちんと知っておきたいですね。

 

歯周病とLPS(リポポリサッカライド)の関係

まず、歯周病は歯周病菌という細菌によって起こる感染症です。

歯周病菌は空気が無いところを好む嫌気性菌(けんきせいきん)。

歯垢(プラーク)や歯周ポケット(歯とはぐきの間)に入り込み増殖しやすいです。

出典:http://systema.lion.co.jp/about/

出典:http://systema.lion.co.jp/about/

歯周病菌が増えると歯の周りの歯茎を攻撃し、歯茎が腫れてきます。

腫れた歯茎から出血し、血管内に歯周病菌が入り込みます。

 

血液に入った歯周病菌ですが、大半は体の免疫細胞によって死んでしまいます。

 

ここで、LPS が登場します。

歯周病菌の細胞壁を作っているのが LPS です。

別名、エンドトキシン(内毒素)

(※トキシンは、毒素という意味です。フグ毒で有名なテトロドトキシンとか。)

 

エンドトキシンは、細菌が死ぬと剥がれ落ちます。

つまり、血管内に侵入した歯周病菌が、免疫細胞によって死滅した際にエンドトキシンが血管内に残るのですね。

血管内に入ったエンドトキシンは全身を巡り、心臓疾患や気管支炎、糖尿病などの合併症を引き起こすとされています。

 

ですので、エンドトキシン=「LPS(リポポリサッカライド)」 は体に悪いとされてきました。

 

LPS(リポポリサッカライド)血管内に入らなければ問題ない?

実は、LPSは身の回りにたくさんあり、人は自然と体内に取り入れていたんですね。

「赤ちゃんのうちに動物が多い環境にいると、免疫力が上がる」

という話を聞いたことがありませんか?

 

オーストリアの大学などの研究チームが、家畜小屋に出入りしてる子どもがアレルギーになりにくく、調査の結果、それはエンドトキシンなる物質の影響ってことを報告してる。

(引用:http://www.excite.co.jp/News/column_g/20130421/Postseven_182979.html)

エンドトキシンは、LPS。

LPSの影響で免疫力があがる。

 

最近の研究で分かったことですが、

LSP は血管内に入ると病気の原因になり、口や肌から体内に入ると免疫力を上げる。

というわけなんですね。

人体って不思議ですね。

同じ物質が毒にも薬にもなるんですから。

 

衛生的な環境を求めて、抗菌に努めてきたきた結果、免疫力が下がってしまっているというのが皮肉ですね。

文明病なんでしょうね。

結局、人も自然の一部で、何からも切り離して生きるのは不可能なんでしょう。

なんだか「寄生獣」を思い出しました。

出典:寄生獣10巻 著:岩明均

出典:寄生獣10巻 著:岩明均

 

「薬も過ぎれば毒となる」

「毒を持って毒を制す」

ことわざにある通りですね。

バランスを摂りながら、健康的に生きていきたいもんです。

 

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