映画『オデッセイ』の意味は?原題『THE MARTIAN』もイイよね!【ネタバレ】

      2016/03/05

リドリー・スコット監督のSF映画『オデッセイ』。

主演のマッド・デイモンさん、素晴らしかったです。

感想はたくさんありますが、最大の疑問は、なぜ邦題が『オデッセイ』になったのか?

原題『THE MARTIAN』・・・『火星の人』・・・まあ、直訳日本語は無しにしても、「ザ・マーティアン」でもいいんじゃない?

というか、予告編はもっとシリアスな雰囲気だったよね?

そういうマーケティング?故に『オデッセイ』にした??

そんな視点から、映画の感想を書き留めておきます。

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映画『オデッセイ』のあらすじと邦題の意味

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監督はあの、「エイリアン」、「グラディエーター」(アカデミー賞作品)、「ハンニバル」を撮った巨匠、リドリー・スコット監督

主演は、「インヴィクタス/負けざる者たち」「オーシャンズ11」シリーズでおなじみ、マット・デイモン

 

あらすじは、

火星に置き去りにされた男のサバイバルアドベンチャー。

です。

 

予告編では、

「70億人が彼の帰りを待っている。」

なーんて、実際映像では本国アメリカと中国と、ちょこっとイギリスが出てきたくらい。

そこまで全世界が彼の帰りを待ってませんよ(笑)

 

正直、日本での宣伝の仕方は、この映画のイメージを正しく伝えてないな~と観て思いました。

予告編詐欺ですよ(笑)

といっても、褒めてます。

内容は良かったです。面白かったです。シンプルに。

予告編見て、「あ、観に行こうかな」と思ったんですから、まあ、まんまとマーケティングに引っかかったってことですよね~。

 

「オデッセイ観に行こう!」と誘ったら、

「え?ホンダだっけ。何で?」と返されました。

いや、それ、車じゃん(笑)

 

映画タイトルの『オデッセイ』ですが、おそらく

『2001, A Space Odyssey』 から取ったのかな~と思います。

スタンリー・キューブリック監督の代表作ですね。

 

邦題は

『2001年宇宙の旅』

で~、で~、で~、でで~~~~ん♪

 

『オデッセイ』の語源は、学校で習った方もいるはず。

古代ギリシア、ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』

内容は、英雄オデュッセウスが各地を放浪する旅のお話です。

ここから転じて「オデッセイ(英語)」は、「未知への長い旅」という意味を持ちます。

 

主人公は火星で、次のミッションが来る4年間まで生き延びようとするんですから、「未知への長い旅」ですよね・・・。意味的にもあっている。

それと、1968年に製作され、SF映画の金字塔として今も名作と呼ばれる『2001年宇宙の旅』の原題から取ってきて・・・邦題考えた人、めっちゃ良いタイトルつけたと思っているでしょうね~。

いや、良いタイトルだと思います。センスを感じます。映画への愛とリスペクトを感じます。

 

原題『THE MARTIAN』の意味

出典:映画『マーズ・アタック』1996年アメリカ

出典:映画『マーズ・アタック』1996年アメリカ

火星の人、火星人。

日本語にしちゃうと、なんか違和感。

でも、英語のままカタカナにすれば・・・こっちの方が個人的には内容のイメージとあっていると思います。

「ザ・マーティアン」

 

というのも、よっぽど博識な人や、マニアックな映画ファンでないと、『2001年宇宙の旅』との関連は思いつかないし、オデッセイの意味なんて知らない人がフツーだと思います。

知ってたって、車の名前が先にイメージしちゃうくらいですよ。

 

『オデッセイ』のタイトル(と、予告編)から、観る前のイメージは

「なんか、ゼロ・グラビティみたいにシリアスで哲学的な重い感じかな。すっごい真剣に火星で孤独に耐えぬく男の精神状態を描いた、ちょっとハードな映画かな?」

期待しながらも、若干身構えて映画館に行きましたよ。ポップコーン食べながら観るような映画じゃないだろうと思いながらね。

 

見終わったあと、

「ポップコーン食べながら観る映画だった!!!」

 

いい意味で、スケールの大きく、非現実的な、ユーモアあり、感動ありのハリウッド大作そのものでした。お手本のようなハリウッド映画でしたよ。

 

まあ、テンポよく進むもんですから、未知への旅という感覚はありませんでした。

長い時間、サバイバルしてたんですが、旅というより住み着いている感じ。

まさに、火星の人。火星植民地計画でした。

 

まんまと、騙されましたよ。

確かに、シリアス感動路線で宣伝したから観に行きました。

『グラディエーター』みたいに、苛酷な状況を知恵を使って打破する、孤独との葛藤の話だと思ってました。

『バーティカル・リミット』みたいに、救出にいった仲間の誰かが死んじゃうような話かと・・・。

こんなに肩の力を抜いて観られる映画だったとは。

 

マーケティングってスゴイっすね。

予告編やポスター、嘘は言ってませんからね。

ちょっと違う方向で盛ってる部分はありますが。

切り取り方でこうもイメージが変わるとは。

 

映画『オデッセイ』はSF苦手でも大丈夫!

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SFですが、難しい知識は一切いりません。

わかりやすーく作ってくれています。

中学生くらいの理科の知識があれば十分です。

 

最低限、知っておくべき科学的知識は

・水は水素と酸素で出来ている。

・水素は燃えやすい。

・酸素がないと燃えない。

・土には微生物がいないと植物が育たない。

・火星は地球より暑くて寒い。(寒暖差が大きい。)

これくらい分かっていれば大丈夫だと思います。

 

マット・デイモン演じる主人公は、明るく前向き、ユーモアがあり、ちょっと悪ガキみたいなヤンチャなとこのあるおっさんです。宇宙飛行士なので頭もいいし、体も鍛えてます。

感情表現がすっごく豊かで、痛い時はすっごい痛そうな半べそ状態の情けない顔をしますし、植物栽培が成功した時のはしゃぎっぷり、仲間と交信出来た時の信頼からでる悪態。

観てるこっちの表情がつられそうで、いや~こういうマット・デイモンって見たことなかったかも。

 

登場人物たちも、個性豊かで、それが外見に分かりやすく表れています。

一人ひとりのエピソードが無い分、見た目に分かりやすくしたんでしょうね。

堅物で責任者のNASA長官、真面目で責任感の強いキャプテン、人情厚い火星統括責任者に、オタクっぽいジェット推進研究所所長。

 

火星に残された主人公を救うべく、宇宙とNASAにいるチームが協力し尽力します。

もちろん、そこに現実的な大人の事情とジレンマ。

主人公は主人公で頑張る。離れていても仲間は仲間。

そういう、チーム力も描かれ、決して孤独と戦う暗い話ではありませんでした。

むしろ、明るい話ですよ。全体的に。

絶望、希望、困難、達成、この繰り返し。

 

学校の理科室で授業受けるよりも、こういう映画の方が、よっぽど科学に興味を引かれます。

先生や、中学生くらいの子たちに観て欲しいな~と思いました。

むしろ、学生の時これ観てたら、理系へ進んでいた・・・な~んて思ったり、思わなかったり。

総合評価、3.5点/5点 ってとこです(^^)

 

オススメ映画~♪ ⇒ 映画『セッション』の原題『WHIPLASH』の意味は?アカデミー賞3部門受賞作!

 

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