「純米」「大吟醸」違いは?お酒の種類これだけ知っておこう!

日本酒

最近では「日本酒女子」なる言葉もあるくらい、女性にも日本酒人気が高まっているようです。

嬉しいですね。

海外では「SAKE」「GINJO」などの言葉もできるほど。

ただ、日本酒は種類が多く、「「純米」「本醸造」「大吟醸」など違いが分かりづらいですね。

日本酒好きなら覚えておきたい基礎用語だけ、わかりやすくまとめてみました。

材料で2つに分かれる

もろみ

まず、覚えておきたいのは日本酒は大きく2種類に分別できるということです。

1.「純米」がつく・・・・・・・・米と米麹だけで作っている。

2.「純米」がつかない・・・米と米麹に、醸造アルコールを加えている。

 

純米がつくのは4種類だけ。

・純米酒

・特別純米酒

・純米吟醸酒

・純米大吟醸酒

これらは、米と米麹のみで作った日本酒です。

ビールで言えば、麦とホップだけです。

 

では、「純米」がつかないのは格下か?

というと、そうではありません。

 

米と米麹の他に加えられる、醸造アルコール。

醸造アルコールとは、簡単にいえば濃い焼酎です。

 

日本酒はアルコール度数15度前後と低めです。

そのため、製造中に腐敗しやすかったんですね。

で、防腐剤として醸造アルコールを加えるという行程ができました。

江戸時代から続く、伝統的な製法なんですね。

 

純米がつかないのは、5種類。

・普通酒(紙パックとか料理酒とかに使う安価のもの)

・本醸造酒

・特別本醸造酒

・吟醸酒

・大吟醸酒

比較的、辛口のお酒が多い傾向にあります。

 

米の研ぎ具合で(精米歩合)で分かれる

米

材料の違いで、日本酒は2種類に分かれました。

ここから、米をどれだけ研磨するか(精米歩合)で4段階に分かれます。

 

精米歩合は、パーセンテージの数字が大きいほど低いです。

つまり、精米歩合70%だと、3割削ったということです。

50%で、米半分しか使っていないことになります。

 

で、「純米」の場合、精米歩合で4段階に分かれます。

・純米酒・・・・・・・・・・70%以下。

※正確には制限なしなので、仮に70%以上の酒でも純米を名乗ることはできる。

・特別純米酒・・・・・・60%以下。

・純米吟醸酒・・・・・・60%以下、かつ吟醸造り

・純米大吟醸酒・・・50%以下、かつ吟醸造り

 

「純米」以外で、4段階に分かれます。

・本醸造酒・・・・・・・・・・70%以下。

・特別本醸造酒・・・・・・60%以下。

・吟醸酒・・・・・・・・・・・・60%以下、かつ吟醸造り

・大吟醸酒・・・・・・・・・・50%以下、かつ吟醸造り

 

で、合わせて8種類ですね。これらは「特定名称酒」です。

表にすると、こんな感じですね。下に行くほど高級酒です。

酒分類表

 

「特定名称酒」とは詳細は省きますが、いろんな基準を満たしたお酒ってことです。

で、精米歩合70%以下、特定名称酒の基準を満たさないものが「普通酒」です。

 

日本酒は、以上9種類に分けられます。

 

なぜ、米をわざわざ削って使うのか?

米の主成分は糖質(炭水化物)ですね。

しかし、他にもタンパク質などを含んでいます。

米は構造上中心部に糖質、外側にタンパク質を含みます。

そのため、より純度の高い糖質を得るために、外側の余計な部分を削ってしまうんです。

削れば、量は当然、減ります。

精米歩合が高いほど、純度の高い贅沢なお酒というわけです。

 

なお、「吟醸造り」というのは、吟味して、じっくり時間をかけて醸造する造り方です。

酒は生き物です。

良い材料と、職人の腕、時間と築いた伝統の上に造り出された日本酒は、酒蔵によっても全然味が違いますし、とても奥深い味わいと楽しみがあります。

一時期は日本酒人気は低迷していましたが、せっかくの伝統技術。

飲んで、楽しんで、後世に残していきたいですね。

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