世界終末時計「残り3分・・・」今まで針を動かした事件一覧

今回の一連のテロ事件を受けてか

理由は分かりませんが

『世界終末時計』が残り3分まで進んだそうですね。

この『世界終末時計』は、架空の時計

日本への原爆投下から2年後に

アメリカの学術誌に登場しました。

それ以降、人類の滅亡の危険性が高まれば針を進め、

逆に心配が軽減されれば針は戻ります。

大きく世界情勢が動いた時

しばしば登場する、この『世界終末時計』。

いったい今まで、何が理由で針が進退してきたのか?

調べてまとめました。

 

『世界終末時計』創設

1947年にアメリカ学術誌

『 Bulletin of the Atomic Scientists 』

(原子力科学者会報)

表紙絵として誕生。

この時は、週末まで7分前でした。

 

雑誌名から分かるように、

当時は原子力、つまり核の脅威により

人類は後どのくらいで滅亡するのか?

を表す指標でした。

 

東西冷戦と核兵器開発で「残り2分・・・」

(1945年 冷戦開始)

・1949年 「残り3分」

ソ連が核実験成功。

各国で核兵器開発競争が始まる。

 

・1953年「残り2分」

ソ連とアメリカが水爆実験成功。

 

・1960年「残り7分」

ソ連とアメリカの国交回復。

 

・1962年「残り2分」

キューバ危機で一時的に針が大きく進んだ。

米ソで核戦争寸前まで緊張が高まる。

 

核拡散防止・軍縮へ向かおうとするが「残り3分・・・」

(冷戦が世界中に拡大)

・1963年「残り12分」

米ソ部分的核実験禁止条約締結。

 

・1968年「残り7分」

フランス・中国が核実験成功。

第三次中東戦争、ベトナム戦争、第二次印パ戦争が発生。

 

・1969年「残り10分」

アメリカ上院で核拡散防止条約が批准される。

米・ソ・仏・英・中以外の国が

核兵器保有を禁止する条約。

翌年から効力発令。

 

・1972年「残り12分」

米ソがSALT I(第一次戦略兵器制限交渉)と

ABM(弾道弾迎撃ミサイル制限条約)を締結。

軍縮しようぜってことだが、

2002年にアメリカが脱退し

事実上無効化する。

 

・1974年「9分前」

米ソ間で軍縮交渉が難航。

インドが核実験成功。

コードネーム「微笑むブッタ」。

 

・1980年「残り7分」

軍縮交渉停滞。

各地で紛争が勃発。

イラン・イラク戦争発生。

 

・1981年「残り4分」

軍拡競争の時代に入る。

アフガニスタン、ポーランド、

南アフリカにおける人権抑圧が問題に。

 

・1984年「残り3分」

米ソ間で軍拡競争激化。

ソ連がロス五輪をボイコット。

 

 

冷戦終結で「残り17分・・・」

・1988年「残り6分」

米ソが中距離核戦力全廃条約を締結。

(1989年12月 冷戦終結)

 

・1990年「残り10分」

東欧各国で民主化が進む。

湾岸戦争発生。

 

・1991年「残り17分」

ソ連崩壊で大きく針が後退。

ユーゴ解体。

 

・1995年「残り14分」

ソ連崩壊後も、核兵器への不安が残る。

 

・1998年「残り9分」

インドとパキスタンが核兵器保有を宣言。

 

21世紀 新世紀でも「残り5分・・・」

(2001年アメリカ「9.11テロ」発生)

・2002年「残り7分」

アメリカがABM(弾道弾迎撃ミサイル制限条約)を脱退。

事実上無効化。

テロリストが大量破壊兵器所持疑惑。

 

・2007年「残り5分」

北朝鮮の核実験強行。

イランの核開発。

地球温暖化の進行。

 

・2010年「残り6分」

米国オバマ大統領就任(2009年)

核廃絶運動を提唱しノーベル平和賞受賞(2009年)

 

・2012年「残り5分」

2011年の東日本大震災による

福島原発事故を受けて

その後収束の動きが見られず

原発に対する脅威が認識された。

 

そして、2015年になり

世界終末時計の針は「残り3分・・・」

世界平和が遠のくばかりです。

 

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